「赤い珍しいカミキリムシを見つけた」との声も少なくありません。
この赤いカミキリムシの正体は「ベニカミキリ」の可能性が高いと言えます。
しかし、見た目が似ている昆虫の中に「ヒラズゲンセイ」という昆虫も含まれます。
このヒラズゲンセイには注意点もあるため、触ってしまう前に必ずご確認ください!
赤いカミキリムシの正体とは?
この赤い珍しいカミキリムシの可能性が高いのは、基本的に「ベニカミキリ」となります。
見た目も綺麗な赤色で、昆虫好きならつい写メを撮りたくなるほどの美しさです。
私が住む近所ではゴマダラカミキリがほとんどですので、憧れのカミキリムシの1つでもあります。
しかし、冒頭で解説しているように、見た目が似ている「ヒラズゲンセイ」という昆虫の可能性もあります。
赤いクワガタとも呼ばれる昆虫です。
カミキリムシは口元が牙になっているため見分けはつきやすいですが、後半ではこの2種類にも似ている赤い昆虫のリストもまとめていますので、もしこの2種類ではなかった場合は見比べてみてください!
※口元にも牙があり、かなり見た目が似ている昆虫は他にもいます
では、ベニカミキリとヒラズゲンセイの違いを解説していきます。
ベニカミキリについて
ベニカミキリは見た目も赤色で鮮やかですが毒は持ちません。
天敵に対し警戒させるための擬態と考えられています。
都会にも生息していますが、ゴマダラカミキリやミヤマカミキリムシと比べても遭遇する機会は少ないと言えます。
クリやネギの花に集まることが多いため、農業をされている方にとっては馴染みの昆虫かもしれません。
ヒラズゲンセイについて
ヒラズゲンセイは赤いクワガタと呼ばれる危険な昆虫です。
危険な理由としては、毒を持つことにあります。
触ると水ぶくれを起こしたりかぶれることもあります。
クマバチに寄生することでも知られています。
そして、ベニカミキリが生息する京都や和歌山などで発見されているため、違いを把握しておかなければ怪我をする可能性も高まります。
ベニカミキリとの主な違いは、
ポイント
・ベニカミキリは首に5つの模様がある
・触覚の太さや構造
・脚の太さ
・ベニカミキリは赤色以外にも黒い筋がある
・顎はヒラズゲンセイのほうがクワガタに似ている
このような違いになります。
もしヒラズゲンセイの可能性が高いと判断した場合は、触らないようにご注意ください。
その他の赤い昆虫【リスト】
ベニカミキリやヒラズゲンセイ以外にも赤い昆虫は少なくありません。
ナシュジオさんの記事には比較された分かりやすい画像で紹介されています。
ベニコメツキ
ベニコメツキも赤く色鮮やかな昆虫です。
サイズは小さいものでは9mmと小型ですが、ベニカミキリと同じくらいのサイズになることもあります。
ただ、見た目で違いを判別しやすいことも特徴です。
【ベニカミキリとの違い】
・首が黒い
・触覚が蛾のように広がっている
・顔は太めだが首の色で判別できる
※アカハネムシよりも太い
アカハネムシ
アカハネムシも見た目が綺麗な昆虫です。
サイズはベニカミキリと似ていますが、見た目も見分けがつきやすいです。
【ベニカミキリとの違い】
・首が黒い
・触覚が蛾のように広がっている
・顔が小さい
ベニボタル
ベニボタルは私たちが良く見かけるゲンジボタルやヘイケボタルと比べてもオスは15mm前後と大型です。
※発光はしない
ただ、見た目はベニカミキリよりも以下で解説していますベニヒラタムシやアカハネムシに似ています。
【ベニカミキリとの違い】
・首が黒い
・触覚が蛾のように広がっている
・口は伸びていてカミキリムシのような牙はない
ベニヒラタムシ
ベニヒラタムシはカミキリムシと同様に牙があります。
しかし、見た目は首から頭までが黒いため、ベニカミキリとの違いは見た目でも明らかです。
触覚も少し太めですが、ベニカミキリのほうが頑丈で長い傾向にもあります。
【ベニカミキリとの違い】
・首が黒い
・触覚が短い
・サイズも小さめ
特に注意すべき点はヒラズゲンセイと間違えること
ベニカミキリは赤い色が美しい昆虫です。
毒もなく、噛まれることに注意をすれば腕に乗せて遊ばせるのも面白いです。
しかし、クワガタのような牙と毒をもつヒラズゲンセイには注意が必要です。
体液で水ぶくれやかぶれる可能性もあるため、小さいお子さまが側にいれば触らせないようにご注意ください。