ヤスデに毒性はあるのか気になりますよね。
青酸ガスを体から出すとの噂もあるため、駆除をする際にも症状や注意点、死亡事例などについても確認しておく必要があります。
ヤスデには毒性を含む危険な成分が含まれるのか、必ずご確認ください。
ヤスデに毒性はあるのか?
ヤスデはムカデのような見た目をしていますが毒性はないと言われています。
※参考記事:ORKIN
そのため、虫の大食い対決でもヤスデがメニューに選ばれたりもしています。
食べると海老のようで美味しいとの意見もあるほどです。
しかし、それは安全な種類のヤスデに限ります。
中には乱暴に触られたり、身の危険を感じた際に体の側面にある分泌腺から液体を出す種類もいます。
この液体には「ベンゾキノン」という毒素などが含まれており、人によってはアレルギー反応を起こします。
大型のヤスデは約80cmの距離から毒素を噴霧します。
参考記事:medlineplus
そのため、種類によってはむやみに触ると危険ということですね。
ただ、私もヤスデを飼育していますが、このように手の上を歩かせたり、捕まえる際にも液体を分泌することはありません。
日本では良く公園や家庭菜園でも見られる種類ですので、この種類は比較的安全性は高いと感じます。
※日本にはヤケヤスデやキシャヤスデ、ウスアカフサヤスデ、ヤエヤママルヤスデの4種類と言われている
ヤスデの駆除にも対策が必要「青酸ガス」
ヤスデの発生する臭いには、青酸ガスが含まれています。
ヤスデの駆除作業を行った際にこの臭いを嗅いだことで下痢の症状を起こす方もみえます。
そのため、ヤスデが大量発生した際にはマスクやゴーグルも念のためにしておくと良いです。
ヤスデはムカデのように噛みついてくることも基本的にありませんが、まだ明らかになっていない危険な成分をもった種類が日本に生息している可能性もあります。
また、海外の毒素を噴霧するヤスデの種類が既に飼育放棄や輸入の際に混入し、繁殖している可能性まで考えられるため、見慣れないヤスデの扱いには十分にご注意ください。
ヤスデを食べて死亡した事例がある?
大食い大会において、ヤスデを食べて死亡したという事例があります。
しかし、死亡した原因とヤスデは直接関係しておらず、主な原因はゴキブリによるアレルギーだとされています。
ヤスデは種類により毒素を含みますが、食用として食べられている国もあります。
※昆虫食を食べて死亡した事例はこちらにまとめていますのでご覧ください。
⇒昆虫食で死亡した事例【7選】危険な食べ方や注意点を必ずご確認ください
ヤスデの毒素を股間に塗る?
猿類や鳥類など動物によっては薬効目的で体にアリなどの昆虫に含まれる成分を塗りつけるケースが確認されています。
アカビタイキツネザルがヤスデを食べる姿が確認されていますが、目的は別にあると考えられています。
その目的がヤスデの毒素を利用した寄生虫の感染予防だと言うのです。
普段から見慣れている行動でも、実際には私達が予想していない目的で実行されているのかもしれませんね。