ある日、黒い小さい虫が壁に止まっていました。
この飛ばないゴキブリみたいな虫の正体は何なのか?
実際に効率的だった対処法も含め解説していきます。
また、中には「丸い」、「細長い」見た目の黒い小さい虫の質問もあるため、この違いについてもまとめていきます。
黒い小さい虫が壁に!飛ばないゴキブリみたいな虫の正体とは?
ふと壁をみると、何か小さい黒い虫が張りついていました。
この黒い飛ばない小さい虫の正体は「クロゴキブリの幼虫」です。
羽も発達していないため飛ぶことはできません。
クロゴキブリの幼虫【特徴】
クロゴキブリの幼虫にはこのような特徴があります。
サイズ:約4mm~
1つの卵から産まれる数:22匹~約30匹
成虫になるまで:8ヶ月~1年
適温:約22℃
参考記事:アース製薬
そのため、暖かくなり始める春から孵化し、冬の間も越冬することができるということになります。
チャバネゴキブリの幼虫【違いや見分け方】
家で見かけるゴキブリには、他にもチャバネゴキブリがいます。
クロゴキブリの幼虫とどのような違いとして、このような特徴があります。
サイズ:約3mm~
1つの卵から産まれる数 約30匹~約70匹
成虫になるまで 2ヶ月~3ヶ月
適温 25~33℃
参考記事:アース製薬
そして、クロゴキブリとの大きな違いは見た目だけではなく、「越冬できない」という点です。
チャバネゴキブリを見つけた場合は冬の間に死滅してくれる可能性は高まりますが、クロゴキブリの幼虫を見つけた場合は翌年には成虫となって現れる可能性があります。
そのため、早めに対処する必要があります。
コオロギの幼虫との見分け方
以前、同じように室内に小さい黒い虫がいたため確認したところ、その時はコオロギの幼虫でした。
ゴキブリにもエンマコオロギやミツカドコオロギなどの種類があります。
その中でも、私が発見したのはエンマコオロギの幼虫でした。
※エンマコオロギ幼虫
クロゴキブリの幼虫にもかなり似ていますね。
見分け方としては見た目で判断するしかありません。
【主な違い】
・触角の形状
・胴体の柄
・体型
※エンマコオロギ幼虫は細長く、クロゴキブリ幼虫は少し丸みがある
・体毛の量
1番分かりやすい見分け方は「柄の違い」ですので、こちらでまずは判断されると良いです。
なぜクロゴキブリの幼虫が部屋に?
うちは裏が山なため、春から秋にかけて毎年室内で必ず見かけますが、ほとんどはチャバネゴキブリの成虫ばかりです。
稀にクロゴキブリが入ってくることもありますが、幼虫が見つかったのは初めてです。
何か原因はあるのか今までやっていなかったことを確認してみると、予想できるのは「熱帯魚」を飼い始めたことだけでした。
金魚やドジョウ、ザリガニなどを飼育していますが、たまに餌をこぼして水槽の奥に落ちてしまうことがあります。
私が初めにクロゴキブリの幼虫を見つけたのは、まさにこの水槽の裏でした。
しかも1度に4匹も見つかったので、もっといる可能性は高いです。
そして、冒頭の「壁にいるクロゴキブリの幼虫の写真」も水槽のすぐ横です。
ということは、部屋に食べ残しやゴミが散乱していると、黒い小さい虫が現れる可能性が高まるということですね。
では、駆除するためにはどうすれば良いのかご確認ください!
ゴキブリの幼虫の駆除方法
ゴキブリの幼虫を室内で見かけた場合、駆除方法は意外とたくさんあります。
中には避けたい駆除方法もあるため、実際に試して効果的だった方法も含め解説していきます。
【注意】掃除機で吸いとる
掃除機で吸いとる方法が最も楽です。
ただ、最近起こった悲劇ですが、掃除機で吸いとった個体と同じゴキブリが翌日現れました。
掃除機の構造上、紙パックタイプはセットした状態でも穴が空いているため、再び外に出てきます。
紙パックを捨てる際もアドレナリンが大量に分泌されますので十分にご注意ください。
マジックリンをかける
意外とマジックリンをかけると倒しやすいです。
ただ、距離を縮めなければマジックリンが飛び散り、ゴキブリに少し触れた液体を後から拭き取るなど鳥肌をたてながら拭き取らなければいけなくなります。
個人的にはオススメできません。
殺虫スプレーを吹きかける
殺虫スプレーも効果的です。
ただ、協力なものでなければすぐに死なず、ゴキブリも興奮して走り回るため発狂してしまうかもしれません。
また、近くに水槽があると水中に成分が溶け込み、ヌマエビが死滅したとの話を聞いたこともあります。
ペットを飼育している際には十分ご注意ください。
個人的には冷却スプレーがオススメです。
【おすすめ】業者が使用する駆除薬を置く
ゴキブリは家全体のどこに潜んでいるのか分かりません。
そのため、置くタイプの駆除薬を設置しておくと効果的です。
「ゴキちゃんグッバイ」の場合は食べた個体だけでなく、その個体の糞を食べたゴキブリにも効果があります。
※最安値は公式サイトですので、こちらをご確認ください。
お湯をかける
経験上、お湯は100℃ほど高い温度でなければすぐに倒せません。
風呂場に出てきて湯船のお湯をかけても生きて逃げ回っていました。
そのため、すぐに対処できる方法としては効率的ではないと言えます。
小さいゴキブリの幼虫なら逃げ回ることも比較的少ないです。
しかし、大きな個体の場合は一瞬目を離した瞬間に見失うことも多いため、すぐに対処できる方法が理想的です。
ティッシュなどで対処する
小さいゴキブリの幼虫の場合、成虫ほどの恐怖心は生まれづらいです。
そのため、私は成虫は絶対に触れませんが、幼虫であれば素手でも触れました。
ただ、苦手な方もみえますのでティッシュなどで対処すると良いです。
ゴキブリほいほいに誘導する
ゴキブリほいほいは今では100均でも6枚セットで販売されていたりもします。
夏場は特に家の各所に設置しておくと、気付かない間に捕らえてくれています。
ゴキブリの幼虫なら動かずじっとしているケースは多いですが、成虫は見つかったら動き回るため、
・ゴキブリほいほいに誘導する
・ゴキブリほいほいを被せる
・ゴキブリほいほいを滑らせて入れる
※カーリングのイメージ
このように対処されると良いです。
猫に任せる
これはふざけているようで使える裏技です。
室内に害虫が出た際は、猫が退治してくれたとの声も少なくありません。
ゴキブリは動きも早いですが、猫の反射神経には勝てません。
ただ、食べてしまうことや残骸が散らばるリスクもあるため、最適とは言えません。
業者に依頼する
ゴキブリ1匹に対し業者を呼ぶのはコスト面でも理想的とは言えませんが、幼虫が見つかった場合は室内で繁殖している可能性があります。
そのため、早めに業者に頼むことで最悪のケースを抑えることができます。
業者によっては次に解説していきます「予防法」についても実施、アドバイスしてくれますので、本当に見るのも無理な場合は依頼されるほうが良いと言えます。
※全国で対応している害虫駆除業者なら「害虫駆除110番」さんが評判です。
無料相談はこちらです!
ゴキブリの幼虫の予防方法
ゴキブリの幼虫を事前に予防、または見かけて駆除したけど予防するにはどうすれば良いのか?
実際に試して効果的だった予防法も含め紹介していきます。
【効果的】掃除を徹底する
掃除を徹底することが鉄則です。
・最近部屋の掃除してない
・生ゴミを起きっぱなしにしてる
・排水溝も汚れたまま
個人的にもこのような時にゴキブリが出始める傾向が強い気がします。
実際に部屋を整理し、臭いを発さないように注意をしたところ、明らかにゴキブリを見る機会も減っています。
侵入経路を塞ぐ
ゴキブリの侵入経路で有名なのは、
・玄関
・窓や網戸の隙間
・排水溝
・換気扇
・段ボール
などになります。
そのため、私の家の場合は山が近いため窓に付いていたこともあります。
少しでも網戸に隙間があれば簡単に侵入されてしまいます。
また、キッチンの下の排水溝周りに隙間があるもあるため注意が必要です。
「ここは入ってきそう」と予想できる部分には、必ず対策されたほうが良いです。
湿気を抑える
湿度が「75~100%」になるとゴキブリも活発に動き回ると言われています。
そして、繁殖行動もこの環境のほうが可能性は高まります。
湿気取りやエアコンで湿気対策をすることも予防法の1つです。
ゴミを室内に溜め込まない
ゴミを室内に溜め込まないことが重要です。
ゴキブリを見かける機会が最も多いのはキッチン回りです。
また、玉葱はホウ酸団子にも使われる成分です。
口コミでも「玉葱を外に置くようにしていたらゴキブリを見る機会が増えた」と話している方もみえます。
生ゴミは外のゴミケースなどに入れ、室内の場合は冷蔵庫、または冷凍庫に保管するようにしましょう。
段ボールや植木を室内に置かない
段ボールはゴキブリが卵を産み付ける、または既に付いている可能性が高いです。
引っ越しのために保管しておいた段ボールにゴキブリが付いていたこともあるため、不要な段ボールを捨てたりとスッキリさせたところ、出現頻度は明らかに下がりました。
もちろん他の対策も行っていたので段ボールだけでは十分な予防法にはなりませんが、繁殖の可能性を高める植木なども室内には置かないほうが良いと言えます。
庭のプランターの土を入れ換えた際に小さい黒い虫がたくさん出てきたこともあります。
※コオロギの幼虫とクロゴキブリの幼虫がほとんど
引っ越しをする
これまで様々な対処法と予防法を紹介してきました。
これらの対策でゴキブリの侵入や繁殖を抑えることはできますが、完全に防ぐことは周りの環境次第では難しいと言えます。
室内で生ゴミを一切出さないことも、アパート暮らしで家の周りに防虫剤を撒くこともできない状況があります。
私の場合は室内をどれだけ綺麗に保っていても、必ず毎年侵入してきます。
最善策はゴキブリの少ない北海道などに引っ越すことだと言えます。
小さいゴキブリみたいな虫【丸い形の場合】
先程は飛ばない小さい黒い虫の正体はクロゴキブリの幼虫だと解説させていただきました。
見た目は少し細長い形をしていますが、中にはさらに「丸い形」をした虫も出たと悩んでいる方もみえます。
正体の予想①シバンムシ
家で目撃されやすいのは、「タバコシバンムシ」や「ジンサンシバンムシ」の2種だと言われています。
シバンムシはパスタや小麦粉など乾燥した食品が好物です。
他にもチョコレートなどのお菓子も好んで食すため、長期間保存できる食材でも袋を破って侵入するため注意が必要です。
クロゴキブリの幼虫との見分け方
クロゴキブリの幼虫との違いは、
・体の模様
・触角
・体の形
などになります。
カブトムシのような殻が特徴の甲虫ですので、見た目では区別も付きやすいです。
色も黒というよりは茶色に近いカラーです。
正体の予想②トコジラミ
【トコジラミの小銭入れ】
Cimex lectularius別名:南京虫。体長5㎜。扁平で円盤状の体で畳やベッドなどの隙間に潜み、夜間に吸血する。
世界中に広く分布し、近年では薬剤耐性を身につけたものも現れている。
オスは注射針のような交尾器を持ち、メスの右脇腹にはそれを受け止めるスリットがある。 pic.twitter.com/sJrvnDLNG5— あまのじゃくとへそまがり (@amaheso_sp) August 21, 2018
トコジラミ(ナンキンムシ)もサイズはかなり小さく、平均して「4~5mm」とクロゴキブリの幼虫とサイズは似ています。
また、トコジラミはカメムシの仲間です。
そのため、緑色の良く見かけるカメムシほどではありませんが、多少の臭いを出します。
吸血するため、朝起きて体がかゆくなる原因もトコジラミが理由かもしれません。
クロゴキブリの幼虫との見分け方
トコジラミとクロゴキブリの幼虫の見分け方としては、
・体の模様
・触角
・体の形
こちらになります。
明るい場所は嫌いな傾向にありますが、トコジラミが壁に付いていることも確認されています。
こちらも色は黒というより茶色な近いカラーですので、小さい茶色の虫が布団や隙間などで見かけた場合はトコジラミの可能性が高まります。
正体の予想③ヒメマルゴキブリ
※ヒメマルゴキブリの参考記事:move
丸まっていて欲しいのに開いてしまうヒメマルゴキブリ。ゴキブリはどの種も動きが早いので撮影はなかなかに大変でした!#学研の図鑑LIVE新版 #昆虫 pic.twitter.com/aKCQy4S99o
— 柳澤 静磨 Shizuma Yanagisawa (@UABIrurigoki) April 17, 2022
ヒメマルゴキブリは九州の佐多岬や沖縄などに生息するダンゴムシにそっくりなゴキブリです。
そのため、本州にお住みの方は見たことが基本的にない生き物です。
サイズもクロゴキブリの幼虫のように5mm程度と小さく、色も黒いため室内で見かければダンゴムシが入ってきたと勘違いすると言われています。
ダンゴムシとの見分け方
ダンゴムシとの違いは、
・体色
・触角
・丸まるか?
・足の数
などになりますが、ダンゴムシのように丸まるため、区別は見た目の色合いや足の数、触角を確認して判断する形となります。
こちらの記事に詳しく解説されています。
飛ばない黒い小さい虫は「クロゴキブリの幼虫」である可能性が高い
部屋の壁や隙間などに黒い小さい虫を見つけた際は、
・体の模様(柄)
・触覚
・体の形(丸いのか、細長いのか)
・体色
などで判断ができます。
特にクロゴキブリの幼虫が発生していた場合は繁殖している可能性もあり、数ヶ月後には成虫として現れるかもしれません。
私のようにゴキブリが動くだけで鳥肌がたつほど苦手な方は、業者に依頼されたほうが良いです。
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また、室内で幼虫や成虫を見かける機会が増えた場合は、こちらの業者も使用する駆除薬を置くと、駆除だけでなく予防にもなります。