カタツムリの平均寿命は何年なのか気になりますよね。
今回は、ギネス記録や種類、越冬や産卵による違いについても調査を行いました。
その結果、意外な事実も判明しましたので、参考にご覧ください。
カタツムリの平均寿命【種類別】
カタツムリの平均寿命について調べていると、
寿命は何年?
・小さいカタツムリの寿命は約2~3年
・カタツムリの寿命は体の大きさに比例する
・大型のカタツムリの寿命は10年を越える
・○○カタツムリは約3~4年
このような意見が見つかります。
では、この情報が正しいのか、まずは種類別の平均寿命を確認していきましょう。
ミスジマイマイ
ミスジマイマイは、関東地方南部から中部地方東部に分布されている樹上性のカタツムリです。
平均寿命:約3~4年
体長:殻高22mm、殻径45mm
※個体群によりサイズの差が大きい
リンゴマイマイ
リンゴマイマイは、エスカルゴの材料となっている食用のカタツムリです。
外来種ですが、大阪の団地で大量に見つかったことでも話題となりました。
平均寿命:野生で10年以上は珍しい。最大寿命は35年。
体長:殻高30-45mm、殻幅30-50mm
オナジマイマイ
※オナジマイマイ科のクチベニマイマイ
オナジマイマイは、日本にも外来種として生息しているカタツムリです。
綺麗なカタツムリですが、野菜などを食害するため農家の方達を困らせる存在です。
平均寿命:約3年
体長:殻高13mm、殻径18mm
ウスカワマイマイ
ウスカワマイマイは、名前の通り殻が半透明で薄いカタツムリです。
サイズはオナジマイマイよりも大型にはなりますが、平均寿命は約1年と短めです。
平均寿命:約1年
体長:殻高20mm・殻径25mm
この結果から、リンゴマイマイの平均寿命は他の種類よりも明らかに長いことが分かりますね。
しかし、サイズに関してはウスカワマイマイもオナジマイマイよりは大型ですが、平均寿命は短いことから、「カタツムリの寿命はサイズに比例する」については必ずしもそうとは限らないことが分かります。
カタツムリの寿命【ギネス記録】
カタツムリの寿命ギネス記録について調査をしました。
しかし、カタツムリの寿命ギネス記録に対する記録は見つかりませんでした。
参考サイト:ギネスサイト
ネットの情報では、Wikipediaに記載されていたリンゴマイマイの最長寿命35年となり、元記事はこちらのページとなります。
Maturity is reached after 2-5 years, life span up to 20 years, 10 year-old individuals are probably not uncommon in natural populations, maximum 35 years.
成熟は2-5年後、寿命は20年まで、自然集団では10歳の個体も珍しくないだろう、最大35年である。
カタツムリの越冬【寿命への越冬】
カタツムリは大体10月~3月頃まで冬眠をします。
※地域により異なる
約15℃を下回ると消化ができなくなるため、冬眠の準備にはいります。
しかし、冬眠にはリスクがあり、カタツムリの場合は越冬に失敗して命を落とす個体も少なくないと聞きます。
飼育下の場合も冬眠させるべきか疑問の声は少なくありませんが、温度調整が難しいため20℃前後を保つようにすると良いです。
カタツムリの寿命【飼育下と野生下の違い】
リンゴマイマイの話でも少し触れましたが、野生下では最長で10年と言われている中、最長寿命は35年と3.5倍も違いますよね。
この35年の記録がいつから飼育された個体なのか、そもそも飼育下での記録なのか記載はありませんでしたが、可能性としては野生下ではないと予想できます。
飼育下ではカタツムリの天敵もいないため、快適な環境で常に餌を食べられる状況です。
野生下では蛍の幼虫やマイマイカブリなどに襲われて食べられてしまう可能性もあるため、寿命をまっとくする前に命が絶えてしまいます。
この点も含めて考えると、やはりカタツムリは飼育下のほうが寿命は伸びると言えますね。
【経過報告】カタツムリの飼育記録
我が家にもカタツムリが7匹います。
まだ飼育し始めてから7ヶ月ほどですが、みな元気にしています。
少し小さめの個体から、成熟しているサイズまで様々なため、現在生後何歳なのか不明となります。
そのため、この子達を育てて繁殖させ、その子供達が何年生きるのかを記録していきます。
当サイトでご報告していきますので、お気に入り登録など宜しくお願い致します!
カタツムリの寿命【Q&A】
カタツムリの寿命に対しよくある質問をまとめましたので、参考にご覧ください。
カタツムリは産卵すると死んでしまう?
カタツムリは交尾する際、オスがラブダートと呼ばれる恋の矢をメスに刺し、このラブダートの表面に付着している分泌液により受精できます。
このラブダートの影響で短命になることが東北大学の生物学者、木村一貴氏らの研究により明らかになっています。
ラブダートで刺された個体は、卵の数が減少します。
そして、実験開始からの平均生存期間である60日の約4分の3しか生きないことが判明しました。
参考記事:ナショジオ
カタツムリは右巻きと左巻きで寿命が異なる?
カタツムリは右巻きと左巻きの種類がいます。
圧倒的に右巻きが多いと言われており、このカタツムリを補職する生き物は、右巻きのカタツムリを食べやすいように右の歯が多いなどの進化をしています。
そのため、左巻きのカタツムリのほうが生き残りやすいことから寿命は長くなると言えます。
東南アジアではカタツムリの捕食者であるヘビが多く存在するためか、左巻きのカタツムリが多いと言われてもいます。
カタツムリはオスとメスで寿命が異なる?
先程のカタツムリのラブダートの例を含めると、メスのほうがオスよりも寿命は短いと言えます。
しかし、ラブダートを突き刺すのはすべてのカタツムリではなく、雌雄同体のカタツムリの一部だと言われています。
そのため、雌雄異体の個体では当てはまらないため、必ずしもメスのほうが短命とは言いきれないのではないでしょうか。
カタツムリは種類や繁殖などにより寿命は異なる
カタツムリの寿命については、一般的な平均2~3年とは一言では言えません。
リンゴマイマイの寿命は他の種類よりも数倍長く、反対にウスカワマイマイは約1年とサイズに比べて短命です。
また、左巻きのカタツムリは寿命が長い傾向にあったりと、地域や種類、さらに飼育下でも異なってくるため面白いですね!