ある日、ナメクジを観察していたところ、ナメクジの体に不思議な穴が空いていることに気がつきました。
今回はナメクジの呼吸についてです。
また、カタツムリとの呼吸孔と違いはあるのか比較も行いましたので、参考にご覧ください。
ナメクジの呼吸方法とは?
ナメクジの陸上で生活するため、私達と同様に肺呼吸をします。
ということは、鼻の穴で呼吸するように体のどこかに呼吸孔があるということですね。
私が偶然ナメクジを観察していた時のこと。
体の右側に小さな穴が開いたり閉じたりしている光景を目にしました。
そうです、これがナメクジの呼吸孔です。
動画で確認すると、しっかり呼吸をして生きていることが分かりますよね。
また、面白いことにナメクジの呼吸孔は体の右側にしかありません。
体の左側には特に突起物などもありませんよね。
では、ナメクジに似たカタツムリも同様に体の右側の同じ位置に呼吸孔はあるのでしょうか?
カタツムリの呼吸孔もナメクジと同じ?
カタツムリも観察してみたところ、たしかにナメクジの呼吸孔と同じ位置に出っ張りがあります。
しかし、カタツムリの呼吸孔はここではありません。
どこだと思いますか?
実は、このように殻の右側付け根あたりにあります。
ナメクジと同様に穴が開いたり閉じたりしていますよね。
ここで気になるのは、ナメクジやカタツムリは水中の中でも生きるのかについてです。
ナメクジやカタツムリは水中でも呼吸できる?
ナメクジやカタツムリは有肺類であり、肺呼吸をします。
水生生物との主な違いとして、陸上や水辺に棲む巻貝はカタツムリと呼びます。
この中で貝殻のない種類をナメクジと呼びます。
水生の貝類にはエラがありますが、陸生のナメクジやカタツムリには、この部分が「肺嚢」という袋状の肺になっています。
そのため、ナメクジやカタツムリを水の中に入れた場合、溺れて死んでしまいます。
しかし、「ナメクジを水中に入れて何時間生きるのか?」という実験では、3時間ほど水中で生き続けたとの話もあります。
また、カタツムリの場合、乾燥した状況などに通気孔を膜でふさぎ、仮死状態で数ヶ月生きることができます。
呼吸口の部分には小さい隙間を残すとの意見もありますが、水の中にいれた状態でも数時間生きていたとの実験もあります。
私達はせいぜい1、2分で命に関わりますが、ナメクジやカタツムリの場合、私達が想像する以上に水中でも生きることができるのかもしれません。
また、まだ解明されていない驚くべき能力が隠されているかもしれません。
とはいえ、飼育する際にはストレスを抑えるため水を入れすぎず、軽く壁に水滴が付く、またはティッシュを水に濡らすような形で湿度管理すると良いです。