ニジイロクワガタの寿命は何年になるのか気になりますよね。
調べてみると「約1年」「約2年」と様々な意見が見つかりますが、そもそも幼虫の期間も含むのか記載がなかったりもします。
今回はニジイロクワガタの
ポイント
・寿命ギネス記録
・長生きさせる秘訣
・冬眠との関連性
などについて解説していきます。
ニジイロクワガタの平均寿命
ニジイロクワガタは何年生きる昆虫なのか、幼虫や成虫の期間に分けて解説していきます。
一般的な平均寿命
ニジイロクワガタの平均寿命について調べると、
注意
・成虫の間は約1~2年
・幼虫は約半年
・寿命が約1~2年(いつからなのか不明)
このように、卵から成虫までの意見はなく、かなりザックリな解説の記事が多い印象を受けました。
そこで、今回は卵から孵化した個体の卵や幼虫の期間も含めると以下になります。
【卵の期間】
約3週間~1ヶ月
【幼虫の期間】
オス:約6~8ヶ月
メス:約6ヶ月
【羽化~成熟までの期間(成虫)】
約4~5ヶ月
【成熟後(成虫)】
約1~2年
このようになるため、卵から成虫までの生涯をまっとくするまでの期間は「約2~3年」となります。
飼育下での平均寿命
ニジイロクワガタの平均寿命は、飼育下では約2年との意見が多い状況です。
「成虫になってから約2年生きた」との意見も見つかっていたりするため、飼育下では先ほど解説した通り「約2~3年」になります。
しかし、「○○匹の平均から割り出したデータ」などは見つかっていないため、あくまでも目安になります。
野生下での平均寿命
野生のニジイロクワガタの平均寿命については、とくに詳しい研究結果も見つかっていません。
とくに多い意見は「成虫になってから約1年」のため、飼育下よりも少し短い形にはなるでしょう。
野生下では、天敵に襲われるリスクや天災など影響も受けやすくなるため、やはり飼育下よりも短命になります。
ニジイロクワガタの寿命ギネス記録
ニジイロクワガタの寿命ギネス記録について調べましたが、データは見つかっていません。
最長記録について調べてみましたが、「最も生きた個体は成虫になってから約2年です」と意見があったりもしますが、成熟してからの期間なのか不明です。
XなどのSNSを調べてみると、意外にも「4年目にはいった」「4年半以上生きた」などの意見も見つかります。
「5年目にはいった」との意見も1件ありますが、真実かは不明です。
https://twitter.com/YUTAKAgirikino/status/1215270875060043776?t=i3IPt0He5mjbAQkSbr9lDQ&s=19
他のクワガタと比較【寿命の違い】
ニジイロクワガタですが、実はクワガタの中では長生きする種類だと言われています。
他の種類と比較してみましょう。
※すべて羽化後の平均寿命になります
比較
ノコギリクワガタ:約3ヶ月~半年
ミヤマクワガタ:約3ヶ月~半年
オオクワガタ:約2~3年
ギラファノコギリクワガタ:約5~15ヶ月
いかがでしょうか?
ノコギリクワガタやミヤマクワガタに比べると、ニジイロクワガタはかなり長生きすることが分かりますね。
ニジイロクワガタを長生きさせる【ポイント・注意点】
ニジイロクワガタを長生きさせるには、どのようなポイントや注意点があるのか事前に確認しておくとよいです。
気に入った個体のブリードも長期間楽しむことができます。
温度管理を徹底する
ニジイロクワガタの適温は約24℃です。
そのため、冬場は暖房、夏場は冷房による温度管理が必要になってきます。
温度が低ければ食欲が低下したり、体調不良に繋がる可能性もあります。
専門家はワインセラーで飼育したりもするので、電気代も節約したい方にもおすすめです。
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多頭飼いしない
クワガタの幼虫は共食いをします。
ニジイロクワガタは比較的しない種類と言われていますが、絶対にしないとも限りません。
成虫のオス同士を一緒に飼育すると、死ぬことはなくても喧嘩による怪我やストレスは溜まりやすいでしょう。
基本的に単独飼育が好ましいです。
他にも交配も寿命に関係するため、繁殖目的でなければオスとメスは別々に育てたほうがよいです。
湿度調節に注意する
温度管理だけでなく、湿度管理も徹底しましょう。
例えば、カブトムシは霧吹きを頻繁にするイメージをもたれがちです。
ニジイロクワガタの幼虫飼育でも、菌糸ビンに毎日大量の霧吹きをしたことで全滅させてしまった方がみえます。
反対に、成虫は乾燥に弱いため、霧吹きを一切しないで育てるのは寿命を一気に縮める原因にもなります。
マットも乾燥した状態では、せっかく産卵した卵も孵化しません。
栄養価の高い餌を与える
ニジイロクワガタの餌は、他のカブトムシやクワガタと同様に昆虫ゼリーなどを食べます。
この昆虫ゼリーにも種類があり、とくに人気なのは超高たんぱくで必須アミノ酸なども配合されたプロゼリーなどが理想的です。
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スイカやメロンなどは水分量が多いため、与えすぎると体調不良の原因に繋がります。
足場を用意する
ニジイロクワガタの飼育ケースには、転倒してひっくり返った際につかまれるよう、朽木や落ち葉などを入れておきましょう。
亀のように仰向けから体勢を立て直すのは得意ではないため、ストレスや余計なエネルギー消費にも繋がりますのでご注意ください。
そのまま死んでしまう可能性もゼロではありません。
ニジイロクワガタの寿命【Q&A】
ニジイロクワガタの寿命によくある質問をまとめましたので、是非ご覧ください。
オスメスで寿命は異なる?
ニジイロクワガタの場合、前半で解説した通り、オスとメスでは幼虫の期間で以下のような違いがあります。
オス:約6~8ヶ月
メス:約6ヶ月
また、産卵にエネルギーを使うため、産卵したメスは産卵しないメスよりも短命です。
そのため、「オス〉産卵しないメス〉産卵したメス」このような順で長生きしやすいと言われています。
冬眠させないと短命になる?
ニジイロクワガタは、冬眠をする昆虫ではありません。
生息地は日本ではなく、赤道に近いオーストラリア北東部のニューギニアです。
そのため、わざわざ冬に冬眠のため飼育ケースごと外に出すようなことをすれば、寿命を大幅に削ることになります。
とはいえ、幼虫を外に出していたら生きていたとの報告も複数あるため、意外と寒さには強いのかもしれません。
しかし、そもそも適温ではないため、くれぐれもご注意ください。
ニジイロクワガタはクワガタの中で長寿
ニジイロクワガタは、クワガタの中でも長生きしやすい種類です。
平均寿命は、飼育下の場合だと約2~3年です。
しかし、意外と「4年以上生きた」との報告も数件見つかっています。
飼育環境や餌にもこだわることで、平均寿命よりも長生きさせることはできるかもしれませんね。