タヌキの天敵はどのような動物なのか気になりますよね。
タヌキは肉が臭いことでも知られているため、他の肉食動物も避ける可能性が予想されています。
タヌキの天敵は過去に国内でも生息していた日本オオカミがメインだと言われていましたが、現在はどのような動物になるのか?
駆除にも代用できる噂も含め、参考にご確認ください。
タヌキの天敵とは?
タヌキの天敵は意外にもかなり多くの肉食動物が含まれます。
国内と海外で種類も異なりますので、まずは国内の天敵から解説していきます。
日本の場合
タヌキの天敵ですが、国内では
国内の天敵リスト
・キツネ
・野犬
・オオワシ
・ワシミミズク
・テン
などになります。
その中でもタヌキの天敵は主に「キツネ」だと言われています。
「キツネが増えればタヌキが減る」と言われるほどです。
※反対に、キツネの天敵にはタヌキも含まれる
また、北海道のエゾタヌキはオオワシやワシミミズクなどからも狙われます。
もし本州でもタヌキの子供がトンビやカラスに見つかれば、食べられている可能性も考えられます。
トンビがタヌキを捕らえた姿を確認したなどの情報は見つかっていませんが、車に跳ねられて死んだタヌキを数羽のトンビが群れて食べていたとの話を耳にしたこともあります。
タヌキの天敵とまではいかないにしても、状況次第では食べられることもあると言えますね。
また、今では数も減りましたが、野犬はタヌキにとっても危険な天敵です。
昔は大型犬も含め多くの犬が飼育放棄により野犬化していたため、生きるためにはタヌキも食べていたと考えられます。
海外の場合
現在、タヌキは日本以外にも中国やベトナム、ヨーロッパ各国にまで生息しています。
そのため、やはり海外では
海外の天敵リスト
・オオカミ
・キツネ
・オオヤマネコ
・クズリ
・テン
・イヌワシ
・オオワシ
・ワシミミズク
・野犬
などが天敵に含まれます。
国内と同様に、やはりキツネやオオワシなども含まれ、その中でもオオカミや野犬がタヌキにとっては天敵だと言われています。
※タヌキは天敵が多いため寿命も短い可能性があります。平均寿命についてはこちらをご覧ください。
この中で気になるのは、「肉食動物なら熊は含まれないのか?」という点です。
熊はタヌキを食べないのか?
意外なことに熊はタヌキを食べないと言われています。
その理由としては、
理由
・熊がタヌキを熊だと認識する
・肉が硬い
・臭いが臭い
・熊がタヌキを捕らえられない
などの意見が交わされていますが、これはあくまで個人の予想でしかありません。
ただ、実際に熊がタヌキを食べたとの話は聞きませんよね。
「タヌキを熊と認識する」という点は、熊は犬よりも鼻が良いことも考えると考えづらいです。
また、熊は共食いをするため、空腹または相手の熊が弱っていた場合は熊を食べる可能性も考えられます。
もし熊が空腹時に弱ったタヌキと遭遇すれば、食べる可能性は十分に考えられます。
しかし、そもそも熊が最も多く食べるのは木の実や草などの植物です。
もちろん鹿やネズミなども食べますが、頻繁に食べる訳ではありません。
また、鮭を食べるイメージもアラスカのグリズリーの映像などで印象強いと思いますが、北海道でも鮭の遡上は地域により限られるため、鮭を食べていない熊も少なくありません。
熊がタヌキを食べる可能性はありますが、追いかけて捕食することはほとんどないと言われている理由ですね。
タヌキの天敵を利用した駆除方法
タヌキが生ゴミを漁ったり、農作物を食べる被害も増えています。
なんとか殺さずに対処したいところですよね。
この時に有効とされているのは、天敵でもあるオオカミの尿を使うことです。
日本ではそもそも手に入りづらいので難しいところですが、犬を飼うのも良い対策になると言われています。
タヌキにとってはゆっくり農作物を食べられないだけでなく、怪我や命を落とす危険性もあるためです。
現在は、通販でも手軽にハイイロオオカミの尿(ウルフピーなど)が手に入りますので、1度試してみると良いですよ。
タヌキの最大の天敵は人である
タヌキの天敵はキツネやオオカミなど様々ですが、1番の天敵は私達人間なのかもしれません。
タヌキも生きるため、都会でも繁殖を繰り返して数を増やしています。
生ゴミを漁るから、農作物を食べるから駆除して殺すのは、私達のエゴなのではと感じてしまいます。
なぜなら、キツネやオオワシ達がタヌキを食べるのは生きるためです。
私達も農作物を食べられては生活費も稼げなくなり、命に関わることだと言われれば同じように聞こえますが、命を奪わずに対処できることから徹底してみるべきです。
この考えが野生動物との共存の1歩に繋がると信じて。