ハエトリグモが人になつくとの噂があります。
しかも近づいてくることもある聞くため、今回は実際に飼育して確認してみることにしました。
ハエトリグモは本当に人になつく生き物なのか、参考にご覧ください。
ハエトリグモは人になつく?
結論ですが、ハエトリグモが人になつくことはないと言われています。
ハエトリグモの種類は、世界で約4000種類も確認されていますが、どの種類においても「この種類は人になつきやすい」との報告はされていません。
「ハエトリグモは人に慣れる、なつくことはある」と語る方もみえますが、人に慣れているように見える、なついているように感じるだけだと言えます。
ハエトリグモは知能が高いクモだと言われているため、クモの立場になってみれば「人に慣れてきた」と感じている可能性はありますが、後半で解説しますように、実際に飼育をしてみてもハエトリグモが人になつくとは到底思えませんでした。
なぜハエトリグモが人になつくと噂しれるのか?
なぜハエトリグモが人になつくと言われるのか?
ハエトリグモはピョンピョンと動きも可愛く、擬人化されたイラストが書かれたりと益虫として多くの方に愛されています。
行動も人を覗きこむ、頭をかしげるような仕草をしたりもします。
また、ハエトリグモに砂糖水のついた綿棒を近づけると掴んで飲むこともあるため、この行動が「人になついた」と感じさせるのだと思われます。
たしかに砂糖水を飲むクモは珍しいですし、近づいてきてガシッと掴んで飲んでくれたら可愛すぎますよね!
「ハエトリグモが人に近づいてくる」は嘘?
「ハエトリグモが人に近づいてくる」と言われていますが、私はあまりこのようには感じません。
こちらがじっとしていればハエトリグモから近づいてくることもあります。
しかし、ハエトリグモに私から近づいていくと、基本的にピョンピョンと逃げていくか、じっと動かずに警戒しています。
⇒ハエトリグモを放置で放し飼い!どこから入ってくる?駆除すべき?毒性は?
また、ベランダで見かけた子も私が近づくると必死に逃げ回っていました。
タイミングよくハエトリグモが近づいてくれば、人を恐れない人懐っこい子もいると勘違いしますよね。
ただ、触ろうとすれば必死に逃げ回るため、基本的にハエトリグモは
注意
・人を仲間だとは思っていない
・人を警戒する、恐れている
・命を守るため、人に噛みつく
このように感じていると予測します。
ハエトリグモがなつくのか?【飼育結果】
現在、我が家のベランダに出てきたハエトリグモを捕まえて飼育しています。
飼育を初めてから1ヶ月以上経ちますが、未だに反応は変わりません。
常に苔に隠れており、夜間にデュビアを食べているように感じます。
触ろうとすると逃げるか、前脚を広げて威嚇をされますので、このまま1年飼い続けてもなついてくれるとは思えない状況です。
人に慣れさせることも難しいと感じます。
もしハエトリグモを飼育する際には、基本的に触らず、そっと観察するようにしましょう。
スキンシップをしたいのは私達だけです。
ハエトリグモは犬や猫とは違います。
そのまま逃げてしまうだけでなく、踏みつけて殺してしまう可能性も十分に考えられます。
ハエトリグモを見つけてもそっとしておこう
ハエトリグモを見つけてもそっとしておきましょう。
私達のように脳が大きい訳でないため、過去の記憶を繋ぎ合わせて「この人は前に優しく撫でてくれたから大丈夫」とは考えないと言えます。
無理に触ろうとすればハエトリグモにストレスを与えてしまうため、なるべく触らずに観察することが大切です。