ギフチョウとアゲハチョウは見た目も似ているため、どのような違いがあるのか気になりますよね。
調査を進めるにあたり様々な違いがあることも判明しているため、ギフチョウとアゲハチョウの見た目をメインに比較してみましょう。
ギフチョウとアゲハチョウの違い
ギフチョウとアゲハチョウには、
ポイント
・見た目
※形や柄など
・生息域
・活動する時期
・食性
などに違いがあります。
まずは見た目を写真で比較してみましょう。
見た目の違い
ギフチョウとアゲハチョウの見た目を比較してみると、模様に大きな違いがあることが分かります。
【成虫の模様】
※ギフチョウ
※アゲハチョウ
ギフチョウは縦に黒と黄色の柄が入っていますが、アゲハチョウは柄が細かく、上部には横長に模様が入っていますね。
次は横から比較してみましょう。
※ギフチョウ
※アゲハチョウ
アゲハチョウのほうがスマートな体型をしていますね。
しかし、ギフチョウは毛の量が多く、ガッチリした体型をしています。
サイズ自体もギフチョウが「約5~6cm」に比べ、キアゲハは「約6.5~8.6cm」の違いがあります。
次は幼虫の姿を比較してみましょう。
【幼虫の姿】
※ギフチョウの幼虫
※アゲハチョウの幼虫
アゲハチョウは黄色の触角を出したり、ポケモンのキャタピーのような見た目をしているため、比較的有名ですね。
しかし、ギフチョウの幼虫は黒く毛虫のような見た目をしています。
成虫の美しさとは別の生き物のようですよね。
【サナギの姿】
続いてサナギの姿の違いです。
※ギフチョウのサナギ
※アゲハチョウのサナギ
ギフチョウはサナギも蛾のような色と見た目をしています。
しかし、アゲハ蝶はこちらもポケモンのトランセルのような色と見た目をしていますね。
【卵の違い】
※ギフチョウの卵
※アゲハチョウの卵
これまで幼虫とサナギの色は綺麗とは言えないギフチョウでしたが、卵は真珠のような輝きをしています。
アゲハ蝶は少し黄色がかった丸い形をしていますね。
このように、ギフチョウとアゲハチョウには大きな違いがあると言えます。
生息域の違い
ギフチョウとアゲハチョウには生息域にも違いがあります。
ギフチョウ:本州(秋田県から山口県など)
アゲハチョウ:北海道、本州、四国、九州、南西諸島など
このように、アゲハチョウは日本全国に生息していますが、ギフチョウは名前通り生息地が限られています。
名前では岐阜県だけに生息していると勘違いされやすいですが、実際には秋田県から山口県まで広く生息しています。
ただ、アゲハチョウほど個体数は多くなく、生息していない地域も少なくはありません。
活動する時期の違い
地域にもよりますが、活動する時期にも違いがあります。
ギフチョウ:成虫は年に1回「3月下旬〜6月上旬」に出現する
アゲハチョウ:成虫は4~10月まで出現する
このように、アゲハチョウは秋まで見ることができるため、活動時期がギフチョウよりも長いことが分かります。
食性の違い
アゲハチョウの幼虫は、自分の卵の殻や脱皮した皮まで食べます。
しかし、ギフチョウは食べないことに違いが1つあります。
また、それぞれが食べている植物にも違いがあります。
アゲハチョウ:ナミアゲハはミカン科、キアゲハはセリ科の植物など
ギフチョウ:ミヤコアオイやカンアオイなど
ギフチョウやアゲハ蝶に似た蝶「アカボシゴマダラ」
ギフチョウやアゲハチョウに似た蝶には、もう1種類「アカボシゴマダラ」という蝶がいます。
柄も良く見ると違いますよね。
実は特定外来生物に指定されており、現在は関東や関西など広い地域で確認されています。
また、富士山の山頂で目撃された例もあるほどです。
ギフチョウやアゲハチョウと間違われやすいですが、こちらも別の種類となります。
ギフチョウとアゲハチョウは別の種類である
ギフチョウはアゲハチョウと似ているため間違われやすいですが、良く観察すると見た目も模様やサイズが異なります。
卵や幼虫、サナギもまったく異なる色をしているため、見分け方は比較的簡単です。
また、別種のアカボシゴマダラも日本には生息しているため、こちらは特にアゲハチョウと間違いやすいと言えます。