「カナヘビを飼い始めたけど全然土に潜らない」という声を耳にします。
そもそもカナヘビは土に潜る生き物なのか気になりますよね。
ポイント
・潜らない原因は土にあるのか?
・冬場の冬眠に土は必要なのか?
・理想的な土は何か?
などについて確認していただき、カナヘビにとって理想的な環境を整えてあげることが大切です
カナヘビは土に潜る習性がある?
カナヘビの習性を把握することで、普段どこで生活し、眠るときにはどのようにしているのかが分かります。
カナヘビは基本的に土には潜らない
カナヘビは、気温も上がり始める春から秋にかけて活発に餌を求め動き回ります。
土の上を駆け回り、木の上にまで行動範囲を広げます。
しかし、ニホントカゲのように土に潜ることはなく、コンクリートの隙間や木の葉の下などに身を潜めて休みます。
大陽が出て暖かい日は日光浴している姿も良く目にします。
土に潜る時は冬眠時のみ
カナヘビも土に潜る時があります。
そのタイミングが「冬眠」です。
こちらの画像のように、冬場はカナヘビも土に潜って冬眠します。
そのため、冬場にカナヘビを探すことはかなり難しいと言えます。
ただ、私もカナヘビを冬眠させたことが何度かありますが、飼育下で冬眠する場合は動画のように水用の入れ物の下で丸まっていることも珍しくありません。
あまり深くまでは潜らないため、冬眠させる際には注意点もいくつかあります。
カナヘビの飼育【土について】
冬眠の注意点の前に、春から秋にかけては
・理想的な土は何か?
・土は何センチ入れたら良いのか?
このような疑問が生まれますよね。
私が以前何匹もカナヘビ達を春に捕まえて冬眠までさせた土選びなどについてご確認ください!
春から秋【土の種類と深さ】
春から秋の間は、土もそこまでたくさんは必要ありません。
それよりも枯れ葉などの隠れ家を作ってあげることが大切です。
子供の頃は石を敷き詰めてバッタやコオロギを入れて育てていましたが、秋頃に死なせてしまったことが何度かありました。
もちろん
・土ではなく石にしたから
・隠れ家を作らなかったから
こちらだけが原因とは限りませんが、理想的な環境を整えることで長生きする可能性は高まります。
カナヘビに理想的な土の選び方は、
ポイント
①乾燥のしやすさ
②掃除のしやすさ
③色の違い
などになります。
①乾燥のしやすさ
乾燥しやすい土は誤飲しづらく、餌のコオロギにも付きづらいため餌だけを食べやすくなります。
土の種類によっては、有害物質が含まれていたり消化不良を起こすなど予想外の事態に繋がるかもしれません。
②掃除のしやすさ
掃除のしやすさも大切です。
カナヘビが糞やおしっこをした際にまとまってくれる、見分けやすい土があります。
こうした土は爬虫類専用のソイルにも共通していることが多いため、基本的にはこれから紹介するソイルが理想的でした。
③色の違い
色の違いによっても管理のしやすさやカナヘビの見映えも変わります。
例えば、
黒色:糞を見分けづらく、カナヘビも見づらい
茶色:糞も見分けやすく、自然界の雰囲気にもマッチしやすい
白色:糞を見分けやすく、カナヘビも見やすい
などの違いがありますので、私は自然にも近い茶色のソイルを選ぶようにしています。
こちらのソイルがカナヘビの飼育にも扱いやすいですよ!
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赤玉土でも良いですが、大粒の赤玉土では餌のコオロギやミルワームがはさまって死んでしまうことがあるため、小粒が良いです。
冬眠の準備【腐葉土を追加】
冬眠の準備には、私の場合ですが
ポイント
①下にソイルを3cmほど敷く
※水を指で押すと濡れる程度に含ませる
②上に腐葉土を12~15cmほど被せる
③水入れに水を入れて置く
水を置く理由としては、冬眠する前に水を飲むと言われているためです。
また、2ヶ月ほどして冬眠から目覚めた際にも水分補給に必要だからです。
腐葉土は柔らかいためカナヘビも潜りやすいです。
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少し水入れの下に穴を開けておくと、カナヘビも潜りやすくなります。
カナヘビの冬眠時の注意点
カナヘビの冬眠時には注意点もいくつかあります。
注意ポイント
①カナヘビの位置次第で腐葉土を追加する
②乾燥具合で霧吹きをする
③温度管理を徹底する
このような注意点があります。
①カナヘビの位置次第で腐葉土を追加する
カナヘビが冬眠した位置が水入れをどけてすぐ見つかるような場所にいた場合は、上から腐葉土をかけてあけましょう。
腐葉土を被せることで乾燥や温度を安定させやすくなります。
冬眠に失敗して死んでしまう可能性もあるため、念のために少し腐葉土を追加するくらいでも良いです。
※カナヘビがいると予想する位置から3cm程度追加するなど
②乾燥具合で霧吹きをする
腐葉土の乾燥具合を確認し、水分が少ないと感じた場合は霧吹きで水分補給してあげましょう。
下のソイルに水分を含ませていても、意外と上の腐葉土が乾燥していることもあります。
少し触っても冬眠からは冷めませんが、なるべく丁寧に確認をすると良いです。
③温度管理を徹底する
温度は0℃を下回らないようにすると良いです。
※数日ほど氷点下になっても死んでしまうことはなかった
室内でも地域によっては温度差も激しいため、玄関など気温が比較的安定しやすい場合に置いておくと良いです。
15℃を越えてくるとカナヘビは冬眠から目を覚まし始めるため、暖房の効いた暖かい部屋で冬眠はさせないことが大切です。
※寿命にも影響する可能性があるため
カナヘビには隠れ家と腐葉土を準備しよう
カナヘビは土には基本的に潜りません。
潜るのは冬眠するときです。
理想的なソイルは茶色の爬虫類専用を選ぶと良いです。
この土に枯れ葉など隠れ家を作り、春から秋まで育てていきましょう。
冬眠の際には温度管理や腐葉土をたっぷり入れるなどの注意点もありますので、寒くなる前には準備を始めると良いです。