ワラジムシやダンゴムシには毒性があるのか確認しておきたいですよね。
玄関や風呂場で見かけることもあるため、触って外に出すのは危険なのか事前に確認しておきたいところです。
小さなお子さんが触って遊ぶこともあるため、もし有毒な成分を分泌する種類がいるとすれば大変危険ですよね。
ワラジムシやダンゴムシは安全な生き物なのか、参考にご覧ください。
ワラジムシやダンゴムシに毒性はある?
ワラジムシやダンゴムシには毒性もなく、子供が触っても安全な生き物です。
ワラジムシやダンゴムシの中にはカラフルなカラーの種類もおり、ダンゴムシの場合は、
【パンダキング】
【アンバーダッキー】
このような警告色のような体色をしている種類もいますが、毒性はないと言われています。
※ヤドクガエルの場合は警告色で毒があることを示すなど
カエルやイモリのように触っているうちに毒性のある液体を出すこともありません。
⇒イモリのお腹に毒性が?死亡例も?強さや症状について必ずご確認ください
私も子供の頃に庭でワラジムシやダンゴムシを素手で触っていましたが、特に炎症や吐き気が起きることは1度もありませんでした。
現在も研究のためにワラジムシやダンゴムシを採集して飼育もしていますが、大人になった今でも触った手に激痛が走るなど体調に変化が起きることはありません。
改めて安全な生き物だと感じながら触れ合っています。
もし毒性を持つ可能性があるとすれば、ダンゴムシよりもワラジムシのほうが確率は高いと予想できます。
ダンゴムシは丸まって身を守りますが、ワラジムシは丸まれない違いがあります。
そのため、もし毒性を持つ可能性があるとすれば身を守る術が少ないワラジムシですが、触っていても足の感触が面白いだけで危険なことは特にありません。
しかし、ワラジムシやダンゴムシの中で毒性を持つ種類が地球上に存在しないとは言い切れません。
ただ、現在はまだ見つかっていないため、どちらも安全な生き物として知られています。
特にダンゴムシは乾燥させて漢方薬として使われているほどです。
主に利尿作用や排尿困難、尿量減少などに対し効果効能があるとされています。
※漢方で鼠婦(そふ)と呼ぶ
ワラジムシやダンゴムシは病気を媒介する?
ワラジムシは人を刺したり咬むこともありません。
そして、過去にワラジムシが原因で危険なウイルスが媒介されたという事例も見つかっていません。
中にはイリドウィルスに感染した青みがかったダンゴムシもいますが、イリドウィルスは人へは感染しないと言われています。
反対にダンゴムシのフンにいる微生物がカビの発生を防ぐとして注目もされています。
特に「H4株」という細菌の防カビ効果は強力だと言われ、ワラジムシやダンゴムシに悪影響を与えるカビの発生も抑えているようです。
参考記事:朝日新聞(ダンゴムシのふんに秘密 小1から研究、11年目で解明)
ワラジムシやダンゴムシは益虫でもあり害虫でもある?
ワラジムシやダンゴムシには毒性がないことも分かっています。
そして、枯れ葉などを食べるため土壌を改良する手助けをしてくれます。
実際に農場で大きな被害を受けたとの報告はほとんど耳にしません。
ただ、ワラジムシやダンゴムシの見た目が苦手で、ガーデニングのたびに見かけることが恐怖に感じる方にとっては害虫でしかありません。
そのため、益虫でもあり、見た目が気持ち悪いなどの不快害虫として捉えることもできます。
安全性も高いワラジムシやダンゴムシですが、人の好みで駆除されてしまう可愛そうな益虫でもあります。