ツキノワグマは食物連鎖でも頂点に君臨しています。
人間を襲う事例も過去に何件も報告されています。
そんなツキノワグマにとって天敵となる生き物はいるのか気になりますよね。
事例などを調査した結果をまとめましたので、参考にご確認ください。
ツキノワグマに天敵はいるのか?
ツキノワグマの天敵について事例などを調査しましたが、日本国内でツキノワグマを捕食しようとする生き物は基本的にいないと言われています。
ただ、これはあくまでも噂であり、海外ではクマと様々な動物が死闘を繰り広げているとの報告を耳にします。
ネットやYouTubeではツキノワグマの天敵については情報も見つかりませんでしたが、天敵である可能性を考慮して解説をしていきます。
1番の天敵は人間
ツキノワグマにとって最も天敵となる存在は「人間」です。
私達とツキノワグマの共存が上手くできていないため、
注意
・人里に降りてきたツキノワグマを駆除する
・人を襲ったツキノワグマを駆除する
このような事態に陥ります。
最近では、秋田県で4人の被害者を出した事件が記憶にも新しいですね。
スーパーKと呼ばれるツキノワグマで、タケノコ採りなどで山に入った人を次々と襲い、食べた事件です。
参考記事:東洋経済
このような事件がツキノワグマだけではなく、北海道のヒグマも同様に起きており、市街地に出没する頻度もかなり増加しています。
そして、その度に私達は人を襲ったクマを駆除する必要があります。
元々は餌も豊富な山で暮らしていたツキノワグマ達ですが、この生息地を脅かしているのは私達でもあります。
どちらにとっても天敵にならないためには、共存を目指すしかありません。
同種が天敵になることもある
ツキノワグマの天敵はツキノワグマでもあります。
クマは同種で共食いをします。
オスのツキノワグマを解剖したら、子熊の体毛が出てきたとの話を耳にしたこともあります。
理由は種の存続や栄養補給のためなどと考えられています。
クマ牧場でも共食いが起きたりもしているため、ツキノワグマの場合は同種だから天敵にならないとは言えません。
※ヒグマはどうなのかについては、こちらをご確認ください。
面白いと評判です!
⇒【ツキノワグマVSヒグマ】対決したら勝つのは?【8種類の熊で最強?】
子熊がイノシシに食べられる?
海外で実際に起きた事例です。
アメリカクロクマとイノシシが戦っており、最終的にはクロクマがイノシシの群れに食べられてしまいました。
イノシシは雑食で肉類も食べるため、ツキノワグマの子熊であれば襲いかかり捕食する可能性も十分に考えられます。
目撃例などは耳にしませんが、実際に起きていないとは誰も断言できないはずです。
日本オオカミや野犬に襲われる
ツキノワグマの天敵は、かつて日本に生息していた日本オオカミです。
海外でもオオカミが熊を襲い捕食する姿が目撃されています。
※反対に捕食されるケースもある
現在、日本オオカミは絶滅したと予想されています。
明治38年(1905年)1月23日、奈良県吉野郡東吉野村鷲において地元の漁師が日本オオカミを捕まえた記録を最後に絶滅したとされている。
参考記事:天気.jp
ただ、ダークサイドミステリーという番組内では「まだ日本オオカミは生存しているのではないか?」について取り上げられており、その中には日本オオカミの目撃情報の中でもかなり有力なものがあると解説されていました。
※行動が似ており、イエイヌにはない「スミレ腺」があるなど
もしまだ日本オオカミが生存していれば、ツキノワグマの天敵として壮絶な戦いが繰り広げられているかもしれません。
また、野犬もツキノワグマの天敵として含まれます。
人気漫画の「流れ星 銀」や「ウィード」シリーズでも、犬達がヒグマを捕食したりもしています。
あくまで漫画の世界ではありますが、海外で似た光景が目撃されていることからツキノワグマを捕食する可能性は十分にあります。
ツキノワグマでも十分危険です
ツキノワグマの天敵には、
・人
・イノシシ
・同種(ツキノワグマ)
・日本オオカミや野犬
などになると予想できます。
ただ、ツキノワグマにとって1番の天敵は私達「人間」です。
熊は基本的に臆病なため、熊よけの鈴を鳴らすなどの対策で遭遇を避けることもできますが、中には人を襲って慣れた熊もいます。
※呼び寄せるため、逆効果になるケースもある
ヒグマに比べると体高や体重も小さめですが、十分危険です。
ツキノワグマにとっては天敵でも、状況によっては私達も餌に変わります。
一人で山菜やタケノコを採りに入ったり、熊避けの装備を怠らないようご注意ください。