ヒキガエルに毒性があることは、既に多くの方に知られています。
しかし、種類により毒の量や分泌する場所が異なるとも言われています。
また、ペットとして大人気のミヤコヒキガエルの場合、毒性がないから触っている可能性も考えられますよね。
我が家にも7匹のミヤコヒキガエルがいるため、危険性も含め解説していきます。
ミヤコヒキガエルに毒性はある?
ミヤコヒキガエルには、他のヒキガエルと同様に神経系のブフォトキシンという毒を持っています。
ミヤコヒキガエルの毒も強力で危険だと言われていますが、なぜペットとして流通しているのか疑問を感じますよね。
毒を出すことはない?
ミヤコヒキガエルが危険を感じた際、後頭部の耳腺などから毒を分泌します。
しかし、我が家には7匹のミヤコヒキガエルがいますが、飼育し始めてから1年間が経過し、1度も毒を分泌したところを見たことがありません。
基本的に直接触るなどのスキンシップはしないようにしていますが、たまに手に乗せても白い毒を出したことは1度もありません。
また、他のミヤコヒキガエルに踏まれた際に嫌がって「キュキュッ」と鳴きますが、この時に毒を出したこともありません。
よほどしつこく触ったり、痛い想いをした際でなければ毒は出さないと考えられます。
毒による症状について
ミヤコヒキガエルが分泌する毒性による症状は、主にこちらとなります。
注意
口に入れた場合:粘膜の知覚麻痺、よだれ、粘膜等への激しい刺激
食べた場合:幻覚作用、不整脈、呼吸困難、嘔吐、麻痺
個人差もありますが、皮膚についた際にはヒリヒリする方もみえます。
とくに赤みやかゆみが出たりするケースも少ないと言われていますが、口にいれた場合、持病や状況によっては痙攣を引き起こし、最悪のケースでは死に至る可能性もあります。
ミヤコヒキガエルは触らないほうが良い?
ミヤコヒキガエルは犬や猫のように撫でられて喜ぶ生き物ではありません。
そのため、基本的には触らず鑑賞するだけにしましょう!
私も手に乗せて遊ばせたりしたいのですが、それは私達の願望であり、ミヤコヒキガエルにとっては恐怖でしかありません。
試しに手に乗せてみると分かりますが、逃げようと動き回るはずです。
ミヤコヒキガエルを無理に触りすぎた場合、白く粘り気のある毒を分泌する可能性もあるためご注意ください。
ミヤコヒキガエルを触った後【対処法】
ミヤコヒキガエルを触った後は、必ず石鹸を使い手を洗いましょう。
もし毒が口や目に入った場合、予想外の症状を引き起こす可能性があります。
とはいえ、少し触った程度で毒を出すことはないためご安心ください。
以前アズマヒキガエルの毒を触ったことがありますが、少し粘り気があり、臭いは無臭でした。
そのため、洗い終わった後に残っているか臭いでは判別しづらいと言えます。
ミヤコヒキガエルを他のカエルと同棲させると?
ミヤコヒキガエルとアマガエルやモリアオガエルなど他の種類のカエルを一緒に飼育した場合、噂では数日で全滅すると言われています。
理由はミヤコヒキガエルの毒だとのことですが、ハッキリとした記録はありません。
そもそも、ミヤコヒキガエルとアマガエルではサイズも異るため、ミヤコヒキガエルよりも小さいカエルは食べられてしまう可能性があります。
人によってはDAISOなどで薄手の手袋を購入して世話をする方もおり、他のカエル等とピンセット等の道具も使い分けると聞きます。
私はここまでしたことはありませんが、とくに同じピンセットを使用してアマガエルが死んでしまったこともありません。
そもそも道具で直接ミヤコヒキガエルに触ることもないので、どちらかと言えば餌に毒がない限りは問題ないと言えます。
ミヤコヒキガエルは危険な生き物ではない
ミヤコヒキガエルにも毒性はあります。
ネットでは、過剰に扱いの注意を呼び掛ける方もかなり少数ですがみえます。
ただ、私はこれまで7匹のミヤコヒキガエルを1年以上飼育していますが、毒を分泌したこともなく、体調を崩したこともありません。
たまに水入れを洗う際にどかしたり、脱皮不全の確認の際に触りますが、とくに手が荒れたりもしていません。
とはいえ、あまりにしつこく、ミヤコヒキガエルが危険性を感じるほど触れば毒を分泌する可能性はあります。
基本的には触らないようにし、ストレスを極力与えなければ軽く触ることもできるヒキガエルです。
念のため、触った後は手荒いだけはしましょう!