ミヤコヒキガエルには寄生虫がいるとの噂があります。
私が飼育している子は問題ないと思っていましたが、通販で購入したミヤコヒキガエルの糞から寄生虫を発見してしまいました。
その個体がその後どうなったのか経過報告も含め、参考にご覧ください。
ミヤコヒキガエルに潜む寄生虫とは?
私が通販で購入したミヤコヒキガエルから、このような寄生虫が出てきました。
既に寄生虫は死んでいたため動きませんでしたが、意外と大きくすぐに発見できました。
この寄生虫の正体ですが、「鉤頭虫」の可能性が高いと言われています。
白色で透明感があり、少し太めの寄生虫です。
また、広東住血線虫も宮古島産や大東諸島産のヒキガエルから確認されているため注意が必要です。
どちらも中間宿主として、ミヤコヒキガエルが食べるカタツムリやナメクジなどの餌から体内に入り込む可能性が高いと言われています。
鉤頭虫は宿主の胃や腸の壁に穴を開けて体を支えるため、体へのダメージがないとは言い切れません。
通販で購入するミヤコヒキガエルに寄生虫は多い?
我が家には7匹のミヤコヒキガエルがいますが、これまでに寄生虫を発見したのは1匹だけでした。
ミヤコヒキガエルを購入した店舗は2店舗となりますが、寄生虫を発見した子は大東諸島産のワイルド個体(野生)です。
※宮古島のミヤコヒキガエルは捕獲禁止です(2023年5月現在)
ただ、別の店舗も大東諸島産のワイルド個体ですので、必ずしもすべてのワイルド個体に寄生虫がいるとは限らないということですね!
しかし、ワイルド個体のミヤコヒキガエルは、先程解説している通り、既に寄生虫に寄生されているバッタやコオロギ、カタツムリなどを食べるため、体内に寄生虫を宿す可能性が高まります。
TwitterなどのSNSでも飼育しているミヤコヒキガエルの糞から寄生虫が出てきた個体は、基本的に大東諸島産のワイルド個体が多いように感じます。
国内で繁殖させたCB個体は寄生虫に寄生されている可能性が低いと言われていますが、餌に寄生虫が宿っていた場合、ミヤコヒキガエルの体内にも寄生虫が移るため油断はできません。
ミヤコヒキガエルに寄生虫がいるリスクとは?
ミヤコヒキガエルを宿主とする鉤頭虫ですが、宿主を殺してしまうと鉤頭虫も困りますよね。
そのため、この鉤頭虫に寄生されたミヤコヒキガエルも元気に餌を食べて暮らすことができているため、パッと見た限りでは寄生虫に寄生されたミヤコヒキガエルを区別することは難しいようにも感じます。
しかし、鉤頭虫は中間宿主として人の体内にも入り込みます。
また、他のミヤコヒキガエルがいる場合は移る可能性があり腸などにダメージを与えるリスクなども考えられます。
ミヤコヒキガエルが寄生虫に寄生されても元気そうに見えますが、実はエネルギーを吸収されて急に弱る可能性もあるかもしれません。
広東住血線虫の場合は人に寄生すると神経系に集まるため、頭痛や痙攣、最悪のケースでは死に至る可能性まである危険な寄生虫です。
ミヤコヒキガエルに寄生虫がいる場合【対処法・経過報告】
ミヤコヒキガエルに寄生虫がいる場合、投薬のイベルメクチンを使用するケースが多いと言われています。
こちらの動画でもイベルメクチンを投与して寄生虫を駆除できたと報告されていました。
我が家の鉤頭虫に寄生されていたミヤコヒキガエルの場合ですが、初めて出した糞から鉤頭虫を発見し、それ以降は動物病院には連れて行かずに様子をみていましたが、特に寄生虫を2回目以降の糞からも確認していません。
偶然すべての鉤頭虫を出しきったのかは分かりませんが、1年以上体調を崩すこともなく、元気に食欲も旺盛で健康的です。
動物病院で投薬などの処置を行ってもらう際には1匹1万円ほどかかることが多いようです。
https://twitter.com/gyawarogyawaro/status/1432580706736087042?t=qAvJ89NKQ6BNJF0x86vVIg&s=19
寄生虫のリスクを避けるためには、
注意
・ケース内に鉤頭虫を含む便を放置しない
・イベルメクチンやメベンダゾールを投与する
※イベルメクチンの市販薬はありません
・国内の繁殖個体を購入する
このように事前対策や対処ができますが、基本的には寄生虫を確認した後は動物病院に任せたほうが安心ではあります。
ミヤコヒキガエルに寄生虫がいたら様子をみて動物病院へ
ミヤコヒキガエルに寄生虫がいた場合、動物病院に連れていき投薬することが安心だと言えます。
私の場合は、様子を見ていたら2回目の便から寄生虫を見かけなくなったため、そのまま1年以上元気に過ごせています。
ただ、寄生虫を含んだ便を確認したミヤコヒキガエルの体調がおかしいと感じた場合は、早めに動物病院に連れていきましょう。
個体差により
注意
・警戒心が強い子
・食用旺盛で何でも食べる子
・動きの遅い物しか食べない子
このような違いがあったりもするため判別は難しいですが、寄生虫の数が減らない場合など様子をみても状況が変わりそうにない場合は専門家に任せたほうが良いと言えます。