ヤスデの天敵について気になりますよね。
大量繁殖する被害も多く、天敵で対処できれば助かります。
ポイント
・なぜヤスデが集まるのか?
・駆除方法
・天敵でヤスデ駆除はできるのか?
こちらについてまとめましたので、参考にご覧ください。
ヤスデの天敵【一覧】
ヤスデの天敵は私達が想像するよりも少ないと言えます。
その理由として、ヤスデは天敵に遭遇した際に悪臭腺から刺激物のある液体を排出します。
一度ヤスデを食べようと口に入れてから出す生き物も少なくはありません。
しかし、それでもヤスデに天敵がまったくいない訳ではありません。
主なヤスデの天敵はこちらです。
ヤスデの天敵
・鳥
・猿(アカビタイキツネザルなど)
・カエル(アフリカウシガエルなど)
・サシガメ
・トカゲ(カナヘビなど)
・猫
・アリ
鳥
多くの鳥類はヤスデも食べます。
ヒヨドリやモズ、ムクドリなどがヤスデを食べる光景も目撃されています。
毒性のあるムカデを食べる鳥類も意外と多いほどです。
⇒【ムカデの天敵】猫・ナメクジ・蛇・ゴキブリは嘘?|駆除にも利用できる?
猿(アカビタイキツネザルなど)
猿がヤスデを食べるのは意外だったと思います。
しかし、アカビタイキツネザルはヤスデを噛み、尾や生殖器周辺にヤスデの毒を擦り付けている光景が目撃されています。
それだけでなく、その後にヤスデを食べてしまうことまで分かっています。
この行動の理由は、ヤスデがもつ殺虫効果と抗菌効果のあるベンゾキノンを体に塗ることで、寄生虫対策や薬として利用しているのではと考えられています。
参考記事:ナショジオ
カエル(アフリカウシガエルなど)
カエルもヤスデを捕食します。
ベルツノガエルは動くものに反応して喰らいつくため共食いもしますが、ヤスデも同様に食べてしまいます。
また、YouTubeでもアフリカウシガエルが大量のヤスデに喰らいついて食べる姿が公開されています。
とはいえ、アマガエルにヤスデを与えても食べない傾向にありました。
ヤスデは分泌物を出すこともあり、アマガエルやヌマガエルなど小型のカエルは好んで食べない可能性も考えられますね。
サシガメ
サシガメはヤスデが出す刺激物に対し耐性があると言われています。
そのため、襲いかかって反対にサシガメがもつ麻痺性毒素と消化酵素を柔らかい腹側から注入し、内臓を溶かして食べてしまいます。
トカゲ(カナヘビやニホントカゲなど)
カナヘビやニホントカゲもヤスデを食べることがあります。
動くものに反応しやすいため、ヤスデが止まっていれば反応しづらいと言えますが、お腹が空いている時であれば動くヤスデにも喰らいつきます。
猫
よくYouTubeでも猫が家に出たヤスデを襲っている姿を公開されています。
中には食べてしまう子もいますが、基本的に前足でヤスデを転がして遊ぶようなケースが多いと言えます。
ヤスデが弱って飼い主が外に逃がすパターンも多いため、猫にとってヤスデは率先して食べたいと思える生き物ではないと言えますね。
アリ
海外のヤスデは日本のヤスデと比にならないくらい大型ですが、軍隊アリなどは集団で襲い餌にしてしまいます。
私も子供の頃、アリの集団にヤスデが襲われている光景を目にしたことがあります。
そのため、ヤスデにとってはアリの存在は驚異だと言えます。
ヤスデにとって最大の天敵は「人間」
ヤスデにとって最大の天敵は、私達人間かもしれません。
駆除のために薬品を使用すれば、ヤスデは死滅します。
また、余談ですが、過去にはヤスデを食べて死亡した事例もあると噂されています。
ヤスデには「ベンゾキノン」という毒素を含む種類もいるため、食べると体調不良を起こすことでも知られており、死亡した原因がヤスデなのではと噂されていました。
しかし、実際には他にもゴキブリやミミズなどを食べており、気管を調べた際、死亡原因は窒息だと断定されています。
⇒昆虫食で死亡した事例【7選】危険な食べ方や注意点を必ずご確認ください
ヤスデ駆除に天敵は活用できる?
ヤスデの天敵についてご紹介してきましたが、この中で大量発生したヤスデの駆除などに天敵を活用できるのか気になりますよね。
しかし、大量発生したヤスデに鳥を集めることは難しく、カナヘビやカエルを大量に捕まえることも簡単ではありません。
ヤスデを食べる前に逃げ回る可能性が高いと言えます。
そのため、ヤスデが大量発生した際には、薬品などで駆除する形が最も効率的だと言えます。
【大量発生】ヤスデはなぜ地上に出てくる?
そもそも、なぜヤスデは地上に出てくるのか疑問ですよね。
ヤスデは、基本的に石の裏や土の中などで暮らしています。
しかし、大雨や乾燥などが原因で地上に出てくることがあります。
また、家の外壁などに群がり困っている方も多くみえますが、この原因の1つは「繁殖」です。
ヤスデの繁殖期は8~10月頃です。
※種類による
1匹で約100~300個もの卵を産むため、翌年に産まれた子供が大量に集まっている可能性もあります。
※ヤスデの寿命は約1年である
また、もう1つの原因は、家の改築などにより新しくコンクリートを作ったことにあります。
新しいコンクリートには水酸化カルシウムが含まれます。
ヤスデは、この水酸化カルシウムを摂取するために集まっていると考えられています。
⇒ヤスデはコンクリートを食べる?【新築に大量発生する原因と対策】
効果的なヤスデ駆除方法
ヤスデは湿った場所を好みます。
また、土の中を進み、コンクリートにぶつかった際には上に登る習性もあると言われています。
そのため、コンクリート周辺にヤスデ専用の殺虫剤や忌避剤を撒くと効果的です。
植木鉢などを吊るしてヤスデが集まる場所を作らないこともポイントです。
ヤスデが集まりやすい梅雨の6月から11月までは警戒して薬品を準備しておくと良いです。
家の改築などでコンクリートを使用した場合、数年でヤスデは落ち着く可能性があるため、薬剤で対処し続けると良いです。
ヤスデに評判の薬剤や忌避剤はこちらです。
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ヤスデ駆除には天敵よりも薬剤を!
ヤスデには、鳥類から両生類など様々な天敵がいます。
しかし、これらの天敵を駆除に活用することは難しく、効率的ではないと言えます。
緊急時や予防に薬剤を使用することで対策するこもが可能ですので、まずは虫コロリアースで直接殺虫する。
さらにコンクリート回りなどに薬剤を撒くと効果的です。