カマキリは人になつくのか気になりますよね。
実際に飼育する中で、
ポイント
・手に乗ってくるようになった
・前よりも威嚇しなくなったり
・床を叩いたら近寄ってきた
このような変化が出てくるとなついてきたようにも感じられます。
カマキリの行動から人になつく生き物なのか真相を解明していきましょう。
【体験談】カマキリは人になつく?
結論ですが、カマキリが人になつくことはありません。
カマキリに限らず、昆虫は人になつかない生き物です。
カマキリは、私たち人間のように記憶を辿り、
注意ポイント
・この人は前に餌をくれた人だ
・この人は背中を撫でてくれるから好きだ
・この人は私の好物を理解してくれている
このように思い出すことはできないと言われています。
どちらかと言えば、カマキリにとって人は常に警戒すべき相手です。
私は子供の頃からオオカマキリやハラビロカマキリ、コカマキリと様々な種類のカマキリを飼育してきましたが、呼んでも寄ってきたことは1度もありません。
カマキリの種類によってなつきやすさが変わることもないと言えます。
では、カマキリがなついたように感じる行動の真相を解明していきましょう。
カマキリがなついたように感じる行動の真相
カマキリを飼育すると、様々な可愛らしい行動も見られます。
例えば、
・手の上に乗ってくる
・威嚇しなくなった
・餌を手渡しで食べてくれるようになった
このような行動がありますが、これらはなぜ人になついたとは言えないのか?
手の上に乗ってくる
※この子は指をメスと勘違いしています
カマキリの前に手を差し出すと、つかまって少しずつ上に登ってくれることもあります。
この行動は様々な昆虫でも見られる行動です。
例えば、てんとう虫を手のひらに乗せて手を上げると、てんとう虫は指先に移動しようとします。
そして、指先に辿り着くと羽を広げて飛び立とうとします。
この原理と似た状況が起きている可能性が高いです。
カマキリの場合は羽を広げて飛び回るというよりと、茂みなどの餌場に潜んで餌となる蛾やバッタが近づいてくるのもジッと待つことが多いです。
そのため、積極的に手には登らず、前脚が手に引っ掛かればその勢いで登ってくるようなイメージですね!
威嚇しなくなった
カマキリを捕まえたときは威嚇されてばかりでしたが、だんだんと威嚇しなくなることがあります。
これはあくまで渡の経験ですが、カマキリの寿命も関係していると予想できます。
エネルギッシュなカマキリは人が近くにいくだけで羽を広げて威嚇します。
しかし、個体によっては背中をつかんでも抵抗をしない子もいます。
基本的にカマキリは春に産まれて11月頃には寿命で死んでしまいます。
このように、「まだ若い頃は威嚇をしていたけど、寿命が近づいてエネルギッシュではなくなってきた」という意味のほうが正しいと言えます。
餌を手渡しで食べてくれるようになった
子供の頃は少し残酷ですが、カマキリに手渡しでバッタを手渡しで与えていました。
飼育しているカマキリが手渡しで餌を掴んでくれたら嬉しいですよね。
警戒しなくなったのではと愛着もわいてきます。
しかし、カマキリは動くものに反応します。
自分よりも大きい物を動かすと羽を広げて威嚇をしますし、小さい物を目の前で揺らすとカマを使って掴もうとします。
野生のカマキリも手渡しで餌を食べるため、人になついている行動ではないと言えます。
カマキリにはストレスを与えないように飼育しよう
カマキリが人になつくことはありません。
人に慣れてきたように思える行動もありますが、それはカマキリの習性の可能性が高いです。
急に大きな音を立てたり揺らしたりすれば、カマキリにとっては私達が感じている以上のストレスを感じているかもしれません。
優しくデリケートに自然界と変わらない環境で育ててあげること。
カマキリを育てる際には1番意識したいポイントです。