タマムシの寿命は何年になるのか気になりますよね。
意外にもタマムシが幼虫から羽化することも知られていません。
そこで、今回はタマムシの一生についても解説していきます。
タマムシの寿命は何年?
タマムシの寿命についてですが、ネットでは成虫になってからの寿命が「約1ヶ月~100日」だと解説されています。
しかし、タマムシは卵から孵化し、幼虫からサナギ、そして成虫へと成長していきます。
そのため、タマムシの寿命については平均して何年になるのか気になるところですよね。
そこで、今回はタマムシの第一人者であるタマムシ博士こと芦澤七郎さんの記事を参考にまとめさせていただきました。
※タマムシ博士こと芦澤七郎さんの研究結果はこちらです
タマムシの一生について
タマムシは夏に産卵し、約20日後に幼虫が孵化します。
重要なのは、孵化した幼虫は約3年の歳月を木の中で過ごします。
※冬の間も木の中で冬眠する
この歳月が平均だとすれば、タマムシの平均寿命は幼虫の期間で約3年、サナギの時期は約10日となるため、成虫の期間も含めると「約3年2ヶ月ほど」になると予測できます。
しかし、これはあくまでも自然下の個体であり、さらに地域によってタマムシの寿命は異なる可能性があります。
タマムシの寿命は温度次第?
タマムシ博士の実験では、温度管理によりタマムシの冬眠を抑えることで、2年で成虫になることが分かっています。
これは、タマムシがサナギになるまでの条件を考えた結果となります。
【タマムシの幼虫がサナギになる条件】
①サナギになれる大きさにまで成長しているか?
②冬眠が必要な温度か?
③冬眠から目覚めた後、春の温度上昇を体験しているか?
これらをヒントに温度管理を調整したそうです。
これは様々な動物の寿命にも関係しており、冬眠をさせることで寿命が伸びる昆虫や動物がいるとも考えられていますが、HP複合体が関係しているとの研究結果もあります。
環境次第でタマムシの寿命は5年になる?
タマムシ博士の研究により、タマムシは生活環境が悪いと長生きすることも判明しています。
例えば、タマムシの幼虫が住んでいる木が乾燥している場合は成長が遅くなり、サナギになるまで成長できないことから冬眠を繰り返し、平均して3年のところ、4年、5年と成虫になるまでに時間がかかるとのことです。
そのため、タマムシが生息する地域や環境次第では平均寿命が異なる可能性があるということです。
全国各地、さらに調査した年によりタマムシの平均寿命は異なるのか確認してみたいですね。