ホテイ草は金魚やメダカにも最適で、昔から多くの方に選ばれています。
しかし、「ホテイ草はすぐに枯れる、溶ける」などの意見も少なくありません。
ホテイ草を上手く維持、増やすためにはどうすれば良いのか?
私が実践して成功した方法をご覧ください。
【原因】ホテイ草が枯れる?溶ける?
私が初めて金魚救いで和金を迎えた際に、父親がホテイ草をホームセンターで買ってきてくれたのが初めての水草でした。
しかし、その時はただ水槽に入れただけで良いと思い、気付いた時には枯れてしまいました。
そして部分ごとにちぎれ、溶けてなくなっていきました。
ホテイ草が枯れる原因
ホテイ草が枯れる原因は、主に「光の不足」です。
光が十分に行き届いていればホテイ草が枯れることは基本的にありません。
水槽用のライトには、
・値段の安い小型タイプ
・60cm水槽用の大きいタイプ
・水草に最適なタイプ
など様々な商品が販売されています。
水草のタイプにより光合成に必要な赤色や青色なども調整する必要がありますが、ホテイ草の場合はlm(ルーメン)や消費電力を目安に光の強さで選ぶようにすれば、室内でも枯れることは今のところありません。
もちろん光合成のしやすさなどを考慮すると、水草に最適なライトを選ぶに越したことはありません。
ただ、ホテイ草の場合は経験上LEDライトでも消費電力次第では問題なく育っています。
1つ注意すべきなのは、「室内の明かりでは不十分」なことです。
室内の明かりだけでホテイ草を育てようとすると、このような結果に繋がります。
ホテイ草が溶ける原因
水草が溶けるシチュエーションで良く言われるのは、
・トリミングした部分が溶けている
・埋め直したら溶け始めた
・通販で購入したら溶けていた
などの声を良く耳にします。
私も最近通販で赤いアナカリスを購入した際、届いた時にはかなり溶けていました。
栄養不足やトリミングによるダメージが原因と言われています。
ただ、ホテイ草の場合は浮き草ですので、トリミングも株を分ける以外には基本的に必要ありません。
そして、ホテイ草が溶ける主な原因としては、
・光りが当たらない部分が枯れる
・水質が悪化する
・水温が高すぎる
このような状況で溶けやすいと言われています。
ただ、水質が悪化した水槽でも日光を当てていれば新しい根が生えることも確認とれています。
夏場外に置いていた際にも問題なく株が増えていたため、「ホテイ草が枯れる原因を作らなければ溶けづらい」と言えます。
ホテイ草を増やす対策【室内・野外での研究結果】
ホテイ草が枯れる、溶ける原因は主に「光」が関係していると解説しました。
そこで、このような実験を試してホテイ草の成長速度の違いを研究してみました。
研究結果を公開
【実験の内容】
室内①:消費電力12.5WのLEDタイプ
※ニッソーledライナー450のブラック
室内②:消費電力13Wの電球タイプ
野外:直射日光のみ
この中で新しい白い根がすぐに出始めたのは「太陽光」でした。
※室内に移動させて撮影
次に電球タイプも新しい株は増え始めました。
ただ、新しい根が生えるスピードは太陽光ほどではありませんでした。
※電球タイプ
LEDでも葉が綺麗になり、株も増えています。
しかし、新しい根は電球タイプと同様に成長はそこまで早くありません。
並べて比較してみると、このようになります。
※左から「太陽光」、「電球タイプ」、「LEDタイプ」
根の長さが明らかに違いますよね!
やはりホテイ草の成長スピードが早いのは明らかに太陽光です。
熱帯魚ショップの店員さんも「ホテイ草を増やしたかったら外に出しておくだけで良い!根があれば増えるよ!」と言っていたほどです。
光を当てる時間
ホテイ草に光を当てる時間は「毎日8~12時間」は当てるようにすると良いです。
1日中当てても成長はしますが、植物は光合成(日中)も呼吸(夜間)をするため、光を消して休ませる時間も作ってあげましょう。
常に電気を消していればすぐに枯れて溶けますが、この時間に十分な光をあててあげればホテイ草はどんどん増えていきます。
ホテイ草を安く購入するには?
ホテイ草はホームセンターでも1株100円で販売されているところも少なくありません。
※地域による
私が購入した店舗では、たまたまどじょうの養殖をされていた業者が閉業するとのことで破格の値段で入手することができました。
※ホームセンターだと3,000円相当を100円で入手(さらにドジョウが4匹隠れていました)
もし近所に激安の熱帯魚ショップがあったり、どじょうの養殖をされている店があれば安く入手できるかもしれません。
メルカリでもセット購入すれば1株100円以下で手に入りますので、ベランダなど太陽光の当たる場所に置いておくだけで株を増やすことができます。
もしホテイ草が枯れることがあっても、ストックを用意しておけば助かりますね!
ホテイ草は光の量を意識しよう
ホテイ草が枯れる、溶ける原因は「光の不足」がメインです。
水質悪化が影響しないこともないですが、光が十分にあれば枯れて溶けるどころか、ホテイ草はどんどん株を増やしていきます。
室内で約13WのLEDや電球タイプのライトを当てても増えますが、やはり太陽の光が最強でした!
白い新しい根が生える速度が明らかに違いますので、ホテイ草を増やしたい際には是非お試しください。
根も少し長くなりますので、少し底の深いタイプの容器が良いです。