ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)に毒性はあるのか気になりますよね。
ミドリガメを触ると危険なイメージを持たれている方は意外にも少なくありません。
現在はホームセンターなどのペットショップでも販売されているメジャーなカメの1種ですが、イモリのように毒性がある可能性はゼロではありません。
ミドリガメを触っても本当に安全なのか、事前にご確認ください。
ミドリガメに毒性はあるのか?
ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)には耳の部分に特徴的な赤い模様がありますよね。
カラフルなカラーで警告色のようにも見えます。
※ヤドクガエルのように毒があることを警告色として天敵に知らせる生き物は少なくない
しかし、ミドリガメに毒性はありません。
甲羅や皮膚から毒性を分泌することもなく、コモドオオトカゲのように噛みつくことで唾液に含めれた危険な毒素を獲物に注入するわけでもありません。
というよりも、現在確認されているカメの種類に毒性を持つ種類は確認されていません。
※まだ確認されていない有毒のカメが地球上には存在する可能性はある
しかし、なぜミドリガメを触ると危険なイメージを持たれる方がいるのでしょうか?
実は、ミドリガメがアメリカから輸入されたのは昭和の半ばですが、ペットショップでの飼育環境があまりにもひどく、サルモネラ菌が繁殖した状態で販売されていたようです。
輸入されたミドリガメの数も毎年100万匹単位でしたので、大量に仕入れた店舗は清掃や管理にも手が回らなかったこと、さらに現在よりも動物愛護に対して意識も低かったことが原因であると予想できます。
この問題に対しアメリカ政府が衛生管理に対し通達を出しました。
しかし、この通達を呼びかける記事の表現が過剰だったことで、ミドリガメには危険な菌が大量に付着しているとのイメージが定着したと言われています。
実際にミドリガメを触った子供や大人がサルモネラ菌による食中毒を発症しています。
サルモネラの感染経路は主に経口感染のため、ミドリガメを触った手でおかしを食べたりすれば食中毒を起こす可能性が高まるということになりますね。
ミドリガメを食べると食中毒になる?
ミドリガメに毒性はありませんが、サルモネラ菌などが繁殖したことにより食中毒になる可能性はあります。
ということは、ミドリガメを食べると体調不良を起こす可能性が高いのでしょうか?
ミドリガメの原産国であるアメリカでは、スーパーでミドリガメが販売されているとの話も耳にしています。
また、YouTubeでも野生のミドリガメを捕獲し、料理して食べる動画がすぐに見つかります。
こちらはディスカバリーチャンネルにも出演している方のチャンネルです。
スープにして食べた方の記事などもあり、かなり多くの方がミドリガメを食べている状況と言えます。
参考記事:Cannundrums
そのため、ミドリガメは安全性も高く、食用にしても問題はないと言われてはいます。
ただ、しっかりと洗浄し、サルモネラ菌などの問題がない状態で調理しなければ食中毒を起こす可能性があるためご注意ください。