ザリガニが人になつくとの噂があります。
もし呼んだら寄ってきたりすればめちゃめちゃ可愛いですよね。
実際に我が家には、
ポイント
・ガサガサで捕まえてきた子
・繁殖させて成長した子
・ヤフオクで購入した子
このような理由で家族になった子達がいます。
この違いでも人になつきやすくなるのか調査を行いましたので、参考にご覧ください。
なぜザリガニが人になつくと噂されるのか?
なぜザリガニが人になつくと噂されるのか気になりますよね。
理由を調べていると、
ザリガニはなつく?
・近づくと寄ってくる
・餌をあげると手をあげて喜んでいる
・手から餌をあげられるようになった
・仰向けになって喜んで餌を求めてくる
このような意見が見つかります。
では、実際にザリガニを飼育する中でこのような変化が見られるようになったのか解説していきます。
【検証結果】ザリガニは人になつく?
結論ですが、ザリガニは人になつく生き物ではないと言えます。
まず、先程のザリガニが人になつくとされる理由について1つずつ確認していきます。
噂①近づくと寄ってくる
近づくと寄ってくるザリガニはたしかにいます。
若くて元気な個体ほど、餌がもらえると分かっているのか寄ってくることは珍しくありません。
しかし、中には威嚇をして寄ってくる個体もいます。
腕を広げながら少しずつ間をつめてきます。
人になつく訳ではありませんが、警戒心が薄く人に慣れやすい個体はいると感じています。
ただ、同じ時期に複数のザリガニを飼育し始め、初日から寄ってくる個体もいれば、1年以上経っても無反応な個体もいます。
子ザリガニは人の気配に敏感に反応もしやすかったりと個体差は大きく、必ずしも近寄ってくるから人に慣れた、なついたとは言えません。
噂②餌をあげると手をあげて喜んでいる
「餌をあげると手をあげて喜んでいる」こちらについては、その時の状況を確認してみなければ判断は難しいと言えます。
ただ餌を欲しがって早く餌を掴もうと必死になって手をあげる個体は多いです。
反対に、人が近寄ってきたことで警戒して手をあげ続けている可能性もあります。
噂③手から餌をあげられるようになった
「手から餌をあげられるようになった」と喜ぶ方もみえますが、こちらも個体差があると言えます。
野生で捕まえてきた個体ですら、初日から手渡しで餌を掴んで食べてくれることは珍しくありません。
反対に人を警戒して逃げ回ったり、隠れてじっとしている子は餌に反応してくれなかったりもします。
普段は手渡しで餌を食べてくれる個体でもお腹がいっぱいであれば餌にも反応しなかったり、大人しくじっとしている時には無反応だったりもするため、ザリガニの状況次第でもあります。
噂④仰向けになって喜んで餌を求めてくる
仰向けになって喜んでいる餌を求めてくる子もたしかにいます。
ただ、「このような個体は人を警戒しない」は間違いです。
我が家にも餌を与えると仰向けになって餌を食べる子がいますが、餌がない時に触ろうとすると必死で逃げ回ります。
この日は警戒して後ずさりしていました。
繁殖させたザリガニは人を警戒しない?
こちらは我が家で産卵し、成長した子です。
しかし、この子ザリガニが1番警戒心が強めです。
元気でエネルギッシュでもあるため、掴もうとすれば必死に逃げ回ります。
ザリガニが人になつく理由には、もう1つ「ハンドリングができるようになった」との話もありますが、触ろうとすればどの子も手に乗せて観察できます。
この子はハサミで手を挟もうとはしないで逃げることで頭がいっぱいだったようです。
鳥やライオン、トラなど様々な生き物で子供の頃から育てると人になつくと言われていますが、ザリガニに関しては別の話です。
ザリガニの性格や特徴【カラーによる違いなど】
ザリガニの性格は、獰猛であり臆病です。
これまでに様々な個体と触れ合って観察もしてきましたが、近づくと威嚇をしてくる子は本当に多いです。
ただ、これは必要な行動であり、威嚇をしなければ天敵にも簡単に食べられてしまいますよね。
私達も危険な目にあいそうになったら警戒します。
臆病な性格でもあるため、人が捕まえようとしてくれば、食べられる可能性もあるため必死に抵抗します。
高齢になればそのエネルギーがなくなってくるため、例えばカマキリでも若い個体は必死に噛みつこうとしてきますが、高齢の個体は大人しくする傾向にあります。
もし、飼育しているザリガニの反応が大人しくなったから人になついたと考えるのは、理由が違うことが分かりますね。
また、現在ザリガニのカラーは、ノーマルや白、ブルー、タイゴースト、シザー(黒)、ピングデビルなど様々なバリエーションで流通しています。
しかし、このカラーの違いでザリガニの性格が変わるとは思っていません。
実際にピングデビルで大人しい子もいれば、仰向けになって餌を欲しがる子もいたりと性格は様々です。
ガサガサで捕まえた野生のザリガニですら、同じように性格は様々です。
掴もうとすると逃げ回る子ザリガニもいれば、大人しく捕まって観察し放題の子ザリガニがいたりもします。
ザリガニに警戒されやすい【3つの注意点】
ザリガニは臆病な性格でもあるため、基本的に頻繁に触れ合っていい生き物ではないと考えています。
飼育ケースで落ち着いて過ごせる環境を整えてあげ、観察を楽しむのが理想です。
そのため、警戒されやすい行動は避けるべきです。
ザリガニも人と同じように鬱になるとの話も耳にします。
あくまでも私の経験からですが、ザリガニに警戒されやすい、ストレスを与えやすいと感じるシチュエーションは、
注意
・上から掴もうとする
※何度も追いかけて疲れさせる
・飼育ケースを掃除しない
・多頭飼いをしない
こちらになります。
上から掴もうとする
ザリガニを触ろうと上から近づいていくと、警戒して手をあげられます。
そのまま何度も追いかけ回していれば、ザリガニも疲れて大人しくはなりますが、無駄なエネルギーを何度も消費して寿命に関わってくると感じています。
飼育ケースを掃除しない
飼育ケースを掃除しなければ、水が濁ってザリガニの警戒心が強まるように感じます。
うちの子達は水が汚れたら全換えしていますが、餌を手から受け取ったりと反応が良いように感じます。
飼育ケースが汚いと観賞も楽しめませんし、ザリガニが病気になるリスクも高まりますのでご注意ください。
多頭飼いをしない
ザリガニは単体で飼育すべき生き物です。
多頭飼いをすると、喧嘩をして足を失い、そのまま餌を食べられずに弱って餓死、または他の個体に食べられたりもします。
また、喧嘩で負けたザリガニは神経伝達物質の分泌が減少し、鬱状態となり動きも消極的になると言われています。
このタイミングでザリガニを触れば、「最近この子は警戒しなくなってきた、ハンドリングも嫌がらない」となついたように感じますよね。
ようは私達の考え方次第でなんとでも言えてしまうということです。
ザリガニを触らずに観察しよう
ザリガニの年齢や鬱状態などが原因で大人しくなり、ハンドリングができたりと人になついたように感じやすくなります。
また、餌を手から受け取ってくれたりとなついたように感じるシーンもあってテンションも上がりますが、これは人になついたわけではないと考えられます。
ザリガニは警戒心の強い生き物です。
基本的に人と触れ合って遊ばせるべき生き物ではありません。
ハムスターのように部屋んぽをさせる必要はありません。
観賞をメインにストレスを与えないようにご注意ください!