クビキリギスの鳴き声がうるさいとの悩みが全国各地から聞こえてきます。
しかし、中には「まったく聞こえない」と語る方もいるため、年齢によってクビキリギスの鳴き声が聞こえないとの噂も流れているほどです。
今回はクビキリギスの鳴き声について考えてみましょう。
クビキリギスの鳴き声はうるさいのか?
クビキリギスの鳴き声は、このように「ジィー」と脳に響くようなうるさい鳴き方をします。
あまりにうるさいため、私も気になって寝られずにストレスを感じたことがあります。
クビキリギスの鳴き声は、地域にもよりますが春から6月に集中します。
家の周りが山や草むらの場合、クビキリギスの鳴き声が毎日のように響き渡るためうるさいと苦情を入れたくもなります。
高齢者や外国人にはクビキリギスの鳴き声が聞こえない?
「昆虫の声が聞こえない人がいる」との噂がありますが、これは事実です。
そして、それは
注意
・年齢による違い
・国籍の違い
これらが関係すると言われています。
年齢による違い
実際にクビキリギスの鳴き声についてテレビで放送された際に、一緒に視聴していた母親と子供には聞こえていたが、父親にはまったく聞こえなかったとの話もあります。
年齢により聞こえにくい音があり、これはモスキート音で「聞こえ年齢」をチェックすることもできます。
モスキート音とは、蚊の羽音のような高い音のことですね。
そのため、クビキリギスの高い鳴き声は年齢により聞こえづらくなると言われています。
外国人に虫の音は聞こえない?
外国人には虫の音が聞こえないとの噂があります。
私も友人からこの噂を初めて聞いた際には「嘘だろう」と疑いました。
話を聞くと、日本人が外国人と歩いていた際に「虫の鳴き声は癒される」と外国人に話かけたが、外国人は「何も聞こえない」と答えたという話があります。
この話は東京医科歯科大学の角田忠信教授の体験談であり、実際にはキューバ人の若い男女2人とパーティーの帰りに草むらから聞こえる虫の鳴き声について話をしても「何も聞こえない」と反対に角田教授の体調を「ゆっくりお休みください」と心配されたという内容でした。
そして、角田教授の実験により「虫の音をどちらの脳で聴くのか?」という点で違いがあることが判明しています。
人の脳は右脳と左脳で分かれており、
ポイント
右脳:音楽脳と呼ばれ、音楽や雑音などを処理する
左脳:言語脳と呼ばれ、会話の理解などを処理する
そして、西洋人は虫の音を雑音と同じように音楽脳(右脳)で処理します。
それに対し、日本人は言語脳(左脳)で受けとめるということです。
ということは、日本人は虫の音をちゃんと「虫の鳴き声」として認識しているということになります。
しかし、今回のキューバ人の若い男女は、虫の音もいつもの騒々しい雑音だと認識してしまうことで無意識に聞こえづらくなるということですね。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
参考記事:MAG2NEWS
実はクビキリギスの鳴き声ではない?
クビキリギスの「ジィー」という鳴き声に似た昆虫が何種類もいます。
まずはこちらの動画をご覧ください。
このシブイロカヤキリも「ジィー」と鳴きますが、音が広がるためクビキリギスほど脳に振動しづらい感じがします。
見た目も少し似ていますので、うるさいと感じた鳴き声がシブイロカヤキリだった可能性も考えられます。
また、クビキリギスの鳴き声と間違われやすいオケラも「ジィー」一定の音で鳴きますが、クビキリギスよりも高めの音で鳴きます。
ただ、オケラは個体によってはかなり大きな鳴き声でも鳴くため、かなりうるさく感じることもあります。
クビキリギスを駆除する方法は?
クビキリギスが好むのはイネ科の草であり、日中は草むらに潜んでいます。
夜行性のため夜に木の上や草むらで鳴き始めるため、音がする場所を特定して捕まえる方法もありますが、1ヶ所に長時間ジッとはしていないため効率的ではありません。
クビキリギスに対し登録された薬剤はないとされていますが、木酢液や殺虫剤などを全体に撒けば問題も解決しやすくなります。
しかし、害虫を食べる益虫も殺してしまい、土地の権利の関係で大事になる可能性もあるためご注意ください。
私は観察もかねてうるさく鳴くクビキリギスを捕まえ、数も多くないため翌日の夜からは静かに寝られたため、頑張って捕まえてみるのも解決策の1つと言える可能性もありますよ!