オオスカシバは人になつくのか気になりますよね。
YouTubeでも人の手に乗る動画が配信されていますが、人を怖がらない性格なら是非飼いたいところですよね。
オオスカシバは本当に人になつくのか分析してみましょう。
オオスカシバは人になつくのか?
初めに、こちらの動画をご覧ください。
蜜を飲んでいる最中に触っても嫌がらず、指を近くにもっていくと捕まってくれています。
人を怖がらずになついているようにも見えますね。
また、このように手に乗せながら水分補給をする子もいます。
このような形で水や蜜を飲んでくれたら癒されますよね。
人になつく可能性は低い
オオスカシバが人になついて甘えたり、寄り添うことは考えにくいです。
実際に手のひらに乗ったり指に捕まったりもしていますが、良く考えてみてください。
昆虫を捕まえた際には、普段から大人しい昆虫は怖がる様子をあまりみせません。
もちろん嫌がる様子はみられますが、カブトムシは大人しく腕につかまったり、カマキリも指で掴んだままでバッタを近づけると食べたりもします。
捉え方次第ではなついたようにも見えますよね。
そのため、そもそも昆虫が人になつく可能性は低いと言われています。
100%否定はできない?
マルハナバチという蜂をご存知でしょうか?
イギリスの女性が実際にマルハナバチと友情を築き上げたと言われている話です。
ある日、マルハナバチの女王蜂が土の上にいる光景を目にし、羽がないため助けることにしたそうです。
砂糖水や専用の庭を作ったりして愛情を与え、彼女はこのマルハナバチに刺されたことは1度もないそうです。
驚くことに、この専用庭に彼女が訪れる度にこのマルハナバチが出迎えてくれるようになり、顔をくっつけたりとなつくような仕草を見せるようになったとのこと。
偶然と言えば否定はできませんが、捉え方によってはなついているように感じますよね。
参考記事:マルハナバチとの友情
実は、このマルハナバチは「喜びの感情」を持つことが研究でも明らかになっています。
参考記事:マルハナバチの感情
ただ、こちらは反対意見もあるため別の理由が関係している可能性はあります。
オオスカシバが人になつくのは生きるため?
オオスカシバはそもそも人になつくから手のひらに乗ったりする訳ではないと予想されています。
オオスカシバが人の近くに寄ってくる際の共通点として、蜜を飲むなど「生きるために必要な状況」ですよね。
ということは、オオスカシバにとっては、
注意
・蜜があそこにある
・何か食べないといけない
・人と木って何が違うの?
このように感じている可能性があります。
もしオオスカシバが毎回手に載せた蜜に近寄ってくるのであれば、これは匂いの発生源に向かって集まってきた可能性が高いと予想できます。
蛾の触覚は匂いに敏感であるため、実際に蛾の触覚をドローンに移植して「香りの発生源まで到着した」との面白い実験も立証されています。
参考記事:AI+
また、記憶を思い出すというよりは、学習して匂いを辿るようになった可能性もあります。
実際にミツバチの学習実験に対しても立証されているため、オオスカシバが「匂いを判別して蜜があると判断している」という学習をした可能性も考えられます。
参考記事:昆虫は学習したり、記憶したりできるのか?
オオスカシバの可能性に注目
オオスカシバは人の手に乗りながら蜜を吸ったりするため、人になつくようにも思えますよね。
しかし、実際には人を安全な生き物と判断している可能性は低く、揺れる花や木のように感じている可能性があります。
また、蜜の匂いを判別し、人の近くに寄ってくると考えられるため、オオスカシバが人になつく可能性というよりは「生きるため」に集まってきているのではと予想します。
※あくまでも私の予想です
※オオスカシバが人気の理由はこちらにアンケート結果をまとめていますのでご覧ください。