多くの方に「オオイヌノフグリがやばい」と言われています。一体何がやばいのか気になりますよね。調査を進めると、
ポイント
・実の形が犬の陰嚢(フグリ)そっくり
・繁殖力や適応力の高さ
・悪名七草の1つ
・スピリチュアルメッセージ
・効能(食用)
・農業への貢献
この5つに対する意見が多い状況です。さっそくこのオオイヌノフグリのやばさについて解説していきます。
オオイヌノフグリとは?
オオイヌノフグリ(学名:**Veronica persica**)は、オオバコ科クワガタソウ属の越年草です。
日本では全国と広く見られる外来種であり、1887年に東京で発見されて以来、大正時代初期から全国に広まったと言われています。
※お茶の水駅で咲いていた説など
見た目も可愛らしい花を咲かせるため人気の植物です。
道端や庭、畑の隅など比較的開けた場所でよく見られるため、一度は見たことがある方も少なくない植物です。
では、なぜこのオオイヌノフグリがやばいと言われるのか?
オオイヌノフグリがやばいと言われる【6つの理由】
オオイヌノフグリがやばいと言われる理由には、主に以下の6つがあります。
ポイント
・実の形が犬の陰嚢(フグリ)そっくり
・繁殖力や適応力の高さ
・悪名七草の1つ
・スピリチュアルメッセージ
・効能と利用法
・農業への貢献
実の形が犬の陰嚢(フグリ)そっくり
まず、オオイヌノフグリの名前を再確認してみてください。
そのまま「犬のフグリ」ですよね!
この実の形が犬の陰嚢(フグリ)に似ているという説から名前を付けられたと言われています。
オオイヌノフグリの果実は蒴果(さくか)と呼ばれ、直径が約3〜5mmの球状から楕円形をしています。
この果実が成熟すると二つに割れ、その形状が犬の陰嚢に似ているとされています。
画像のとおり、まさに犬のフグリが草に生えているような形です。
しかし、俳人の高浜虚子(たかはまきょし)の一句には、「犬ふぐり星のまたたく如くなり」があり、「星の瞳」とも言われています。
繁殖力・適応力の高さ
オオイヌノフグリ(Veronica persica)は非常に高い繁殖力を持つ植物です。
もともと外来種であり、日本には存在していなかった植物ではありますが、現在は全国に分布しています。
その理由には、他の植物にはない能力も兼ね備えていることが関係します。
種子繁殖
オオイヌノフグリは大量の種子を生成します。一つの植物が数百から数千の種子を生産することができます。
種子は風や動物、人間の活動を通じて広範囲に分散されます。
しかし、このオオイヌノフグリは早くて1月から花を咲かせます。
この季節に蜂や蝶はほとんどいませんよね。
オオイヌノフグリは「自家受粉」という形で受粉します。
花を咲かせるのは昼間だけであり、夜には花を閉じるため、その際に雄しべも押し込まれて雌しべに花粉が付着するかたちですね。
また、花が枯れても根は生きているため、高い生命力をもっていることも特徴です。
そして、環境適応力も高いため、多少の日陰でも成長ができ、気候や天候の悪化に対しても生存率が高いとも言われています。
悪名七草の1つ
悪名七草とは、正式に春の七草のように決定されている訳ではなく、埼玉県生態系保護協会の春日部支部さんの記事にて記載がされていました。
【悪名七草】
・オオイヌノフグリ(下品)
・ブタ草(不潔)
・ハキダメソウ(不潔)
・ヤブジラミ(害虫で不潔)
・ママコノシリヌグイ(いじめ)
・ヘクソカズラ(下品、ののしり)
・ウワバミソウ(ウワバミとは大蛇、恐ろしい)
参考記事:埼玉県生態系保護協会の春日部支部
そのため、とくにオオイヌノフグリがやばい植物という意味ではなく、このリストに追加された理由も名前の由来からです。
スピリチュアルメッセージ
オオイヌノフグリのスピリチュアルメッセージはさまざまですが、中にはやばいと思える意味も含まれます。
4つピックアップしてみましょう。
侵入と支配
オオイヌノフグリは外来種として広範囲に広がり、在来植物を圧倒することで知られていますね。
この特性は、スピリチュアルな観点から見ると、他者の領域やエネルギーを侵食し、支配する象徴と解釈されることがあります。
このメッセージは、個人の境界を尊重しない行動や、自己中心的な態度への警告とされています。
表面的な美しさ
オオイヌノフグリの花は水色で美しいものの、その背後にはやはり外来種としての問題があります。
これは、スピリチュアルなメッセージとして、見た目の美しさに惑わされず、物事の本質を見ることの重要性を示唆しています。
外見に騙されず、内面や背景をしっかりと見ることの必要性を教えていると考えられます。
持続的な影響
オオイヌノフグリは、先ほど解説したとおり、花が枯れても根は生きていることから一度根付くと除去が難しく、長期にわたって環境に影響を与え続けます。
スピリチュアルな視点から考えると、過去の行動や決定が未来に持続的な影響を及ぼすことを示唆しています。
現在の選択が未来にどのような影響を与えるかを慎重に考えるよう促しています。
自己犠牲の警告
オオイヌノフグリが他の植物の成長を妨げるように、スピリチュアルなメッセージとしては、他者の利益のために自分を犠牲にすることの危険性を警告しています。
これは、自己犠牲が必ずしも美徳ではなく、自己を犠牲にし過ぎると健康や精神的なバランスを崩すことを教えています。
効能
オオイヌノフグリはハーブの一種です。
そのため、意外にもさまざまな効能があると知られています。
食用としても活用できることはあまり知られていません。
治癒効果は弱いと言われていますが、
効能は?
・食欲増進
・血液の浄化
・発熱
・皮膚病
・咳
などに対し、強壮剤や抗炎症剤として代用されてきたとの話もあります。
ペットの腎臓や膀胱の問題にも活用されてきたとも言われています。
農業への貢献
オオイヌノフグリは、意外にも農業に対しても貢献しています。
オオイヌノフグリが咲くことで、土壌の保水力を高まります。
水はけが良くなるため、とくに乾燥する地域や土壌の土がいき、果物や作物が育ちやすくなるという流れですね。
もともと湿気があり栄養も豊富な場所で咲くことから、オオイヌノフグリが咲く場所は農業に向いているという意味もあるのかもしれませんね。
オオイヌノフグリの存在は侮れない
オオイヌノフグリには、意外にもやばい特徴がたくさんありました。
・実の形が犬の陰嚢に似ている
・繁殖力や適応力
・悪名七草?
・スピリチュアルメッセージ
・効能(食用)
・農業への貢献
まだまだ解明されていない驚きの効能などもありそうですね。
見た目も可愛い花を咲かせるため、私も好きな植物の1つではあります。
みかけた際には、観察をしながら繁殖力の高さなどを思い出し、「強く生きる意味」について感じたいところです。