粗い肌質・ザラつきに悩む方へ:なめらか肌に近づくための実践戦略

2025

肌を触ったときのザラザラ、ひじやひざのゴワゴワ、腕や太ももの小さなブツブツ。鏡を見るたびに気になりつつ、「何から変えればいいのか分からない」と感じている方は多いと思います。

肌の質感は、生まれつきだけでなく、乾燥や紫外線、生活習慣、スキンケアの選び方などで変わっていきます。完璧な“つるんと無毛穴肌”を目指す必要はありませんが、「触ったときになめらか」「メイクがのりやすい」と感じられるだけでも、日々の気分はぐっと軽くなるものです。

この記事では、美の探求者として多くのスキンケア情報を見てきた立場から、医学系・皮膚科学系の情報(Cleveland Clinic、Harvard Health、American Academy of Dermatology などの英語情報)や、テクスチャー改善を扱う海外美容メディアの内容をもとに、粗い肌質・ザラつきに向き合うための実践的な戦略をまとめます。

個人差は大きいテーマですが、「今日から変えられること」に焦点を当ててお伝えします。

肌の「ザラつき」「ごわつき」とは何か

皮膚科専門家の解説では、ざらざら・ボコボコといった“質感の乱れ”の多くは、肌表面に古い角質(死んだ角層細胞)がたまり過ぎている状態と説明されています。Byrdie や Health などの美容医療系メディアでは、

古い角質がうまくはがれ落ちない 乾燥して水分が足りない 毛穴周りに詰まりや炎症がある

といった要素が重なり合い、肌が粗く見えたり、触るとゴツゴツ感じたりすると紹介されています。

同時に、毛穴や小さな傷跡、少しの色ムラは「人間の肌としてごく普通のこと」とも強調されています。ですから、目指したいのは“完璧な無機質の肌”ではなく、「自分らしい肌を大切にしながら、手触りと見た目を少しスムーズに整えること」だと考えてください。

なぜ肌の質感が粗くなるのか

乾燥とバリア機能の低下

Harvard Health では、健康な角層にはおよそ20〜35%程度の水分が必要だと紹介されています。CeraVe などの皮膚科学ブランドの情報によると、この水分が不足すると肌はしなやかさを失い、カサつきや小さなひび割れが生じ、触るとザラザラした感触になりやすいとされています。

Cleveland Clinic や Harvard のドライスキン解説によれば、乾燥の主な要因には次のようなものがあります。

寒く乾いた季節や低湿度の環境 熱いお風呂やシャワーでの長時間の入浴 強い洗浄力のせっけんやボディソープ アトピー性皮膚炎や乾癬などの皮膚状態

これらはすべて、肌のうるおいを守る“バリア機能(角層)”を弱らせ、水分が外に逃げやすい状態をつくることがあります。その結果、見た目だけでなく、かゆみやヒリつきなどの不快感も出やすくなります。

紫外線と加齢

美容皮膚科医への取材をもとにした Health や Byrdie の記事では、慢性的な紫外線ダメージが肌の質感悪化に大きく関わると解説されています。

コラーゲンやエラスチンがダメージを受ける 肌が乾きやすくなり、表面がザラつきやすくなる 毛穴が目立ちやすくなり、全体的にくすんで見える

といった変化が、少しずつ積み重なるイメージです。

また、年齢を重ねると皮脂量が減り、肌のバリアも弱くなりがちだと CeraVe の解説にあります。特に40代以降は乾燥が進みやすく、それに伴ってごわつきも気になりやすくなるとされています。

生活習慣・外的環境

Health や Cleveland Clinic、Laser Clinics などの情報を総合すると、以下のような生活習慣も肌の質感に影響しやすいとされています。

喫煙や過度の飲酒 睡眠不足や強いストレス 糖分・塩分の多い食事 カフェインやアルコールによる脱水傾向

また、Clinique や Harvard Health の解説では、乾燥した機内の空気や汚染された環境、寒風、ブルーライトなども、肌の水分を奪う要因として挙げられています。こうした外的要因をゼロにすることは難しいですが、「知っておく」ことで、対策の優先順位が見えてきます。

もともとの肌質や皮膚疾患

Clinikally や CeraVe の情報では、もともとの肌質や皮膚疾患によって“ブツブツ”“ザラザラ”が現れることも紹介されています。

代表的なものとして、毛孔性苔癬(けこうせいたいせん、いわゆる“二の腕のブツブツ”)や、アクネ(ニキビ)、湿疹、乾癬などがあります。これらは、単なる乾燥ケアだけではコントロールが難しいことも多いため、症状が強い場合は皮膚科での診察が大切です。

Clinikally の解説でも、原因別の治療方針が必要であるとされています。

部位別に違う「ゴワつき・ザラつき」

顔のザラつき

Medical News Today や Healthline の記事では、顔の乾燥・ザラつきの原因として、乾燥した気候、熱いお湯での洗顔、アルコールや香料の多いコスメ、喫煙、さらにアトピーや乾癬、ロザセアなどが挙げられています。

また、肌は常に新しい細胞をつくり、古い細胞を押し上げて自然にはがし落としていますが、Medical News Today によると、古い角質が表面にとどまったままだと、乾燥したパッチやザラつき、毛穴詰まりにつながることがあるとされています。

ひじ・ひざのゴワゴワ

CeraVe の解説によると、ひじやひざはもともと皮膚が厚く、曲げ伸ばしや衣服との摩擦が多い部位です。そのため、角層が厚くなりやすく、乾燥が進むと“ごわごわ”した質感になりやすい場所とされています。

低湿度や寒さ、加齢、遺伝的な要因、軽い湿疹傾向などが重なると、ひび割れや白い粉ふきが目立つこともあるため、特に意識した保湿と摩擦対策が重要になります。

腕や太ももの小さなブツブツ

腕や太ももの細かいブツブツで代表的なのが、Clinikally で解説されている毛孔性苔癬です。これは、毛穴に角質がたまってふさがることで、鶏肌のようなブツブツが現れる状態で、特に上腕や太もも、おしりなどによく見られます。

Clinikally や他の皮膚科系情報では、完全に「治す」というより、保湿と穏やかな角質ケアを続けて目立ちにくくしていく、という考え方が一般的と紹介されています。

今日から始める基本戦略:クレンジングから保湿まで

洗いすぎない・こすりすぎない

CeraVe や American Academy of Dermatology(AAD)のアドバイスでは、乾燥しやすい肌には、やさしい洗顔・ボディウォッシュを選ぶことが推奨されています。香料や強い界面活性剤(いわゆる“さっぱりし過ぎる”洗浄剤)は、必要な皮脂まで奪ってしまい、カサつきとザラつきを悪化させることがあるとされています。

Harvard Health や Healthline によると、入浴やシャワーは1日1回、5〜10分程度、ぬるま湯が一般的な目安とされています。熱いお湯は気持ちよく感じても、皮脂のバリアを短時間で奪ってしまうため、肌の質感を整えたいときには控えめにするほうが安心です。

ナイロンタオルでゴシゴシこする、硬いスクラブで毎日磨く、といった習慣も、Harvard Health などでは乾燥・刺激の原因として注意喚起されています。泡でやさしく洗い、タオルオフも「押さえるように水気を取る」ことが、なめらかな質感への第一歩です。

角質ケアは“少なめ・やさしく”が基本

Health や Medical News Today では、なめらかな肌づくりの大切な要素として「角質ケア(エクスフォリエーション)」が挙げられています。

古い角質同士の“つなぎ目”をゆるめてはがれやすくする成分として、次のような「ケミカル角質ケア成分」が紹介されています。

アルファヒドロキシ酸(AHA:乳酸、グリコール酸など) ベータヒドロキシ酸(BHA:サリチル酸など)

Health の皮膚科医解説では、AHA は主に肌表面の角質に作用して、くすみや小じわ、ザラつきをなめらかに整える目的で使われることがあります。中でも乳酸は比較的マイルドで、乾燥肌や敏感肌に向きやすい成分として紹介されています。

一方、サリチル酸などのBHAは油になじみやすく、毛穴の奥の詰まりにアプローチしやすいとされ、ニキビができやすい肌のテクスチャーケアに用いられることがあります。

ただし、Health や Medical News Today は、こうした角質ケアを「やり過ぎない」ことを強調しています。週に1〜2回程度、少量から始めること、そして新しい製品は耳の下やフェイスラインなど目立たないところでパッチテストを行うことが推奨されています。

物理的なスクラブについては、Health の記事で「肌に小さな傷を作ってしまうことがあり、過度な使用はおすすめできない」といった注意が示されています。粗い肌を整えたいときほど、刺激の少ない方法を選びたいところです。

「何を塗るか」より「どう塗るか」も大事な保湿

Cleveland Clinic や Harvard Health の情報では、乾燥ケアの中心はあくまで保湿であり、肌に水分を与え、それを逃がさないようにすることが重要とされています。

Harvard Health は、保湿剤の多くは以下の3つの役割を組み合わせていると説明しています。

分類 働きのイメージ 代表的な成分例(参考情報)
ヒューメクタント 水分を引き寄せて角層にとどめる グリセリン、ヒアルロン酸、尿素、ソルビトール など
エモリエント 角層細胞のすき間を埋めて、肌を柔らかくなめらかにする セラミド、脂肪酸、シアバター、スクワラン など
オクルーシブ 肌表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぐ ワセリン(ペトロラタム)、ミネラルオイル、ラノリン、シリコーン など

Cleveland Clinic は、ワセリンや鉱物油、ラノリンなどのオクルーシブ成分が、特にかかとや手などの“超乾燥エリア”に役立つことがあると紹介しています。Mayo Clinic でも、ワセリンは安価で手に入りやすく、冬場の乾燥トラブルに有用な選択肢のひとつとされています。

一方で、Medical News Today や Cleveland Clinic は、アルコール類(イソプロピルアルコール、ベンジルアルコールなど)や強い香料、硫酸系界面活性剤などは乾燥肌を悪化させることがあるため、乾燥・ザラつきが気になる時期は避けることが推奨されています。

塗り方についてもポイントがあります。Harvard Health や CeraVe の解説では、

入浴や洗顔後5分以内に 肌が少しぬれている状態で たっぷりめに塗る

といったタイミングが、水分を閉じ込めやすい塗り方として紹介されています。特にひじ・ひざ・かかと・手の甲など、ゴワつきやすい場所には、朝晩に加えて日中もこまめに重ねると良いとされています。

紫外線・環境から守る

L’Oréal や Health の記事、AAD の推奨では、「毎日のUVケア」が、なめらかな肌づくりに欠かせないとされています。

おすすめされるのは、少なくともSPF30以上の広範囲(UVA・UVB)をカバーする日焼け止めです。曇りの日や室内にいる時間が長い日でも、窓から入る紫外線の影響はゼロではないとされており、毎日の習慣にすることが大切と紹介されています。

さらに、アメリカの規制当局の情報では、日焼け止めだけでなく、日陰を選ぶ、つばの広い帽子や長袖・長ズボンを活用する、日差しの強い時間帯の外出を控える、といった“環境的な対策”も組み合わせることが推奨されています。

乾燥やザラつきは、紫外線ダメージと乾燥がゆっくり積み重なって現れることも多いため、「保湿」と「UVケア」をセットで考えることが、肌の質感を育てるうえでとても理にかなっています。

生活習慣から整える

Prevention や Healthline、Laser Clinics の情報を総合すると、肌の水分バランスには、スキンケアだけでなくライフスタイルも深く関わるとされています。

栄養学の専門団体では、一般的な目安として、女性で1日約9カップ、男性で約13カップの水分摂取が紹介されることがあります。ただし体格や運動量、季節によって必要量は変わるため、「のどが渇いたらこまめに飲む」「カフェイン飲料ばかりに偏らない」といった現実的な工夫が大切です。

Laser Clinics や The Dermatology Group などでは、オメガ3脂肪酸を含む魚(サーモン、サバなど)やナッツ、種子類を摂ることが、肌の保湿力をサポートする可能性があると紹介されています。また、喫煙や過度の飲酒は、肌の乾燥や早期老化を進める要因として挙げられています。

Harvard Health では、室内の湿度が低い冬場には加湿器を利用し、およそ60%前後を目安にすると、肌の乾燥をやわらげる助けになると説明されています。特に寝室に加湿器を置き、夜の間の水分ロスを防ぐ工夫は、朝の肌の手触りに影響しやすいポイントです。冬場の徹底した乾燥・ザラつき対策については、スキンケア 冬の専門ガイドもぜひご参照ください。

顔のザラつきをなめらかに整えるステップ

朝のルーティンの例

朝は、夜に分泌された皮脂と軽い汚れを落としつつ、必要以上にバリアを削らないことが大切です。

Healthline や CeraVe の推奨に沿うと、ぬるま湯とマイルドな洗顔料でやさしく洗うか、乾燥が強い方はぬるま湯ですすぐだけにとどめる日を作るケースもあります。そのうえで、グリセリンやヒアルロン酸、セラミドなどを含む保湿美容液や乳液を重ね、最後に日焼け止め入りの保湿クリームで仕上げる流れが紹介されています。

乾燥とニキビが両方気になる場合は、Healthline のアドバイスにあるように、「ノンコメドジェニック(毛穴を詰まりにくく設計された)」保湿剤や日焼け止めを選び、アルコールや香料の強いアイテムを避けると安心です。

夜のルーティンの例

夜は、メイクや日焼け止め、皮脂汚れをオフして、肌の“修復モード”をサポートする時間です。

Vogue や Prevention などの皮膚科医監修記事では、メイクをしている日はオイルやバームでのクレンジングのあと、やさしい洗顔料でダブル洗顔する方法がよく紹介されています。その後、必要に応じて週に数回のケミカル角質ケア(AHA/BHA)、保湿美容液、クリームという順番です。

Health や Prevention の情報では、レチノイド(レチノールなどのビタミンA誘導体)は、細胞のターンオーバーを高め、なめらかさやキメの乱れ、色ムラのケアに用いられることがあるとされています。ただし、乾燥や赤み、ひりつきが出やすいため、

低濃度から 夜のみ 週に2〜3回程度からスタート

といった慎重な使い方が推奨されています。使用前後には保湿クリームをしっかりはさみ込む「サンドイッチ塗り」にすると、乾燥をおさえやすいと紹介されています。

レチノイドは医療用の処方薬も含まれるため、強いものを自己判断で増量するのではなく、気になる場合は皮膚科で相談することが安心です。

ひじ・ひざ・ボディのゴワつきケア

ひじ・ひざの厚くなった角質に

CeraVe の「乾燥したひじ・ひざ」向け情報では、通常のボディローションだけでは追いつかない“特に乾燥しやすいパーツ”として、ひじ・ひざが挙げられています。

基本になるのは、先ほどの入浴習慣の見直しと、保湿の回数を増やすことです。そのうえで、乳酸やサリチル酸などの穏やかな角質ケア成分と、セラミドなどのバリアサポート成分を組み合わせたボディ用クリームが、ゴワゴワした質感をなめらかに整える目的で使われることがあります。

CeraVe や Harvard Health は、強い物理的スクラブや“かかと削り”のような過度な摩擦は、かえってバリアを傷つけて乾燥を悪化させる可能性があると注意しています。

外出時には柔らかい素材の服で摩擦を減らす、冬場はひじ・ひざを冷たい外気から守る、といった工夫も、地味ですが効いてくる部分です。

腕や太もものブツブツ(毛孔性苔癬が疑われるとき)

Clinikally の解説によると、毛孔性苔癬は毛穴に角質がたまってふさがることで、小さくザラザラしたブツブツが現れる状態で、二の腕や太もも、おしりに多いとされています。

ケアの基本は、

マイルドな洗浄 AHA/BHAを含む穏やかな角質ケア 尿素や乳酸、サリチル酸を含むクリームでの保湿

などです。Clinikally や他の皮膚科系情報では、尿素20%程度を含むクリームが、保湿と角質軟化の両面で役立つことがあると紹介されています。

ただし、毛孔性苔癬は完全に消してしまうというより「目立ちにくくコントロールする」イメージの方が現実的とされています。赤みやかゆみが強い場合、自己流で強い角質ケア成分を重ねると悪化することもあるため、その場合は皮膚科で診てもらうことが大切です。

自宅でできる保湿強化テクニック

お風呂タイムを「保湿美容タイム」に変える

Healthline や Harvard Health の家庭向けアドバイスでは、短めのぬるま湯シャワーのあと、まだ肌がしっとりしているうちにすぐ保湿することが何度も強調されています。

乾燥や痒みが強い場合、Healthline や PRATIMA Skincare などは「オートミール風呂」のような穀物由来の入浴法を紹介しています。細かく砕いたオートミールをぬるめの湯に溶かし、15〜20分ほど浸かることで、肌表面に保護膜を作り、乾燥による不快感をやわらげることがあるとされています。

入浴後は、タオルでこすらずに軽く押さえるように水分をとり、そのまま数分以内にクリームやオイルを重ねます。この“タイミングの徹底”だけでも、数日〜数週間で手触りの違いを感じる方は少なくありません。

植物オイルやキッチン素材を使ったケア

Healthline のドライスキン向けホームケアや PRATIMA の記事では、手に入りやすい自然由来の素材を使った保湿ケアも紹介されています。

ココナッツオイルやひまわり油などの植物オイルは、角層細胞のすき間を埋める“エモリエント”として働き、乾燥した肌の手触りをなめらかにすることがあるとされています。PRATIMA や Wellbeing Nutrition の記事では、

入浴後の脚や腕に薄くなじませる 就寝前に乾燥の強い部分に重ねる

といった使い方が紹介されています。ただし、こうしたオイルは顔の毛穴を詰まらせる可能性もあるため、ニキビができやすい方はボディ中心に使い、顔で試す場合は小さな範囲でパッチテストをして様子を見ることが推奨されています。

アロエベラジェルやハチミツ+グリセリンのマスクは、保湿と軽い炎症鎮静を兼ねたホームケアとして Wellbeing Nutritionや PRATIMA で取り上げられています。夜のスキンケアの一環として、清潔な肌に薄くなじませ、一晩おいて翌朝ぬるま湯で流す、といった方法が紹介されていますが、こちらも肌が敏感な方はパッチテストを行い、刺激を感じたらすぐ洗い流すことが肝心です。

ワセリンの“フタ”効果をポイント使いで活かす

Mayo Clinic や Harvard Health の情報では、ワセリン(ペトロラタム)は、乾燥トラブルに対して非常にシンプルで効果的なオクルーシブ(フタ)の一つとして挙げられています。

かかとやつま先、ひび割れやすい指先、乾燥しがちな唇などに、夜、就寝前に薄くなじませ、必要であればコットン手袋や靴下で覆うことで、翌朝の手触りが変わることがあります。

ただし、ワセリンは非常に密な膜を作るため、顔全体に厚く重ねると、ニキビができやすい方には合わないことがあります。また、Mayo Clinic では、乳幼児の鼻の中にワセリンを塗ることは避けるよう注意喚起されています。使用部位と量を見極め、あくまで“ポイント使い”で取り入れると安心です。

自分でケアしても改善しないときは

Cleveland Clinic や Harvard Health、Healthline、CeraVe などの情報では、次のような場合には自己流ケアにこだわり過ぎず、医療機関を受診することがすすめられています。

保湿をしっかり行っても数週間以上、ひどい乾燥やザラつきが続く 皮膚がひび割れて出血したり、痛みや強いかゆみがある 赤みや腫れ、熱感、膿など、感染を疑うサインがある 湿疹や乾癬、糖尿病や甲状腺の異常などが疑われる 日常生活に支障が出るほどの不快感が続く

Cleveland Clinic では、持続する強い乾燥やかゆみが、まれに糖尿病や腎臓の病気など全身の病気のサインである可能性にも触れています。見た目の問題だからと我慢しすぎず、「ちょっとおかしいな」と感じたら、早めに受診しておくと安心です。

また、Health や Laser Clinics、Clinikally などでは、スキンケアでできる範囲を超えているざらつきに対して、以下のような医療・サロン施術が選択肢として紹介されています。

ケミカルピーリング マイクロニードリング(コラーゲン誘導療法) レーザーによる肌のリサーフェシング マイクロダーマブレーション

これらは、角質層の入れ替えやコラーゲン産生をうながし、凹凸やキメの乱れ、ニキビ痕などの見た目を整える目的で用いられることがあります。Health の情報によると、マイクロニードリングは数週間〜数か月単位のシリーズで行われ、効果の出方や回数には個人差があるとされています。

一方で、こうした施術にはダウンタイムや費用、肌質との相性があり、すべての方に必要というものではありません。興味がある場合は、「信頼できる皮膚科やクリニックで、リスクとスケジュールを含めてよく相談する」ことを前提に検討してみてください。

なめらかな肌を育てる一日のイメージ

ここまでの情報を、1日の流れに当てはめると次のようなイメージになります。

朝は、ぬるま湯とやさしい洗顔料で必要最低限の汚れだけを落とし、ヒューメクタント入りの美容液とセラミド入りのクリームでうるおいを重ねます。その上から、SPF30以上の広範囲をカバーする日焼け止めを、顔・首・耳・手の甲まで丁寧になじませます。

日中は、こまめな水分補給と、直射日光を避ける工夫を意識します。エアコンの効いたオフィスでは小型の加湿器や保湿ミストを上手に使い、肌がつっぱる前に少しずつケアすることがポイントです。

夜は、メイクや日焼け止めをしっかり落としつつ、洗い過ぎないクレンジングを心掛けます。週に数回はAHAやBHAを使った穏やかな角質ケアを取り入れ、ほかの日は保湿を重視する、といった“緩急のついたルーティン”が肌にやさしいとされています。全身には、お風呂上がり数分以内にボディクリームを塗り、ひじ・ひざ・かかとには必要に応じて乳酸・尿素・サリチル酸入りのクリームやワセリンを重ねるイメージです。

このように、一度にすべてを完璧にする必要はなくても、「洗い方」「保湿のタイミング」「紫外線対策」「生活習慣」の4つを少しずつ整えていくことで、数週間〜数か月というスパンで、肌の手触りや見た目に変化を感じる方は多いと各種の情報で紹介されています。

よくある質問

スクラブでゴシゴシ洗えば、ザラつきは早くなくなりますか?

Health や Harvard Health などの情報では、硬いスクラブやブラシでの強いこすり洗いは、乾燥肌や敏感肌にはあまりおすすめされていません。肌表面に細かい傷ができ、赤みや炎症、逆にごわつきの悪化につながる可能性があるためです。

ザラつきをなめらかにしたいときこそ、摩擦ではなく、AHAやBHAなどの“溶かしてはがす”タイプの穏やかな角質ケアを少量ずつ取り入れ、その分、保湿を手厚くするほうが、長い目で見て安心だと皮膚科医は解説しています。

乾燥もニキビもある肌は、どうケアすれば良いですか?

Healthline の記事では、「乾燥とニキビは同時に存在しうる」とはっきり説明されています。対策としては、アルコールや強い香料の入ったスキンケアを避けつつ、「ノンコメドジェニック」と表記された保湿剤や日焼け止めを選ぶことが推奨されています。

ニキビ治療薬(市販または処方)が必要な場合は、それ自体が乾燥を生むこともあるため、医師と相談しながら、保湿とのバランスをとることが大切です。乾燥を恐れて何も塗らないより、「毛穴を塞ぎにくい処方」の保湿剤でバリアを守るほうが、長期的には肌が安定しやすいとされています。

どれくらいで肌のザラつきが落ち着いてきますか?

個人差はありますが、Laser Clinics の情報では、ヒアルロン酸美容液を保湿クリームの前に重ねた場合、2週間ほどで乾燥やざらつきの改善がよりはっきり見られたという臨床結果が紹介されています。

ただし、年齢や肌質、生活環境、もともとの疾患の有無などによって、変化のスピードは大きく異なります。まずは2〜3か月を目安に、「洗い過ぎない」「保湿のタイミングを守る」「毎日日焼け止めを使う」といった基本を続けてみると、自分の肌なりの変化が見えやすくなります。

途中で不安になったときは、“自己流でアイテムを増やす”前に、一度シンプルなケアに立ち戻るか、皮膚科や美容の専門家に相談してみることをおすすめします。

肌のザラつきやごわつきは、ときに自信を揺らす存在ですが、少しずつ生活とケアを整えていくと、「あれ、最近手触りが違うかも」と感じる瞬間が必ず訪れます。ご自身の肌を責めるのではなく、肌が心地よく過ごせる環境づくりを一緒に探していくつもりで、無理のないペースで続けてみてください。

免責: 本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の施術を推奨・保証するものではありません。効果や感じ方には個人差があります。気になる症状がある場合は、必ず医師または皮膚科専門医にご相談ください。

参考: Cleveland Clinic(英語)、Harvard Health(英語)、American Academy of Dermatology(英語)、Health(英語)、Healthline(英語)、Byrdie(英語)、CeraVe(英語)、Clinikally(英語)、Laser Clinics(英語)、PRATIMA Skincare(英語)

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