ジョロウグモは、世界中に広く分布しているクモの一種で、体長が2cmから3cm程度で黒と黄色の縞模様が特徴的です。
ジョロウグモは、秋になると糸で作った大きな巣を作り、その中で独特の体勢で待ち伏せを行います。
今回はジョロウグモの寿命について種類による違いやギネス記録について確認していきましょう。
ジョロウグモの寿命について【ギネス記録など】
ジョロウグモの寿命は種類によって異なりますが、一般的には1年程度とされています。
しかし、ジョロウグモの中には、比較的長い寿命を持つ種類も存在します。たとえば、オーストラリアに分布するゴールデンオーブスパイダー(Nephila pilipes)は、雌の場合、寿命が2年以上に達することが知られています。
この種の雌は、巨大な網を作り、そこで獲物を捕らえます。また、同じくオーストラリアに分布するシルバーオーブスパイダー(Leucauge granulata)の雌は、生涯で最大4年以上生きることができるという記録があります。
さらに、ジョロウグモの中で最も長寿とされるのは、メキシコやアメリカ南西部に分布するテグスカン・ジョロウグモ(Tegenaria domestica)です。この種の雌は、なんと7年以上生きることができるというギネス記録があります。ただし、雄は成熟後1年ほどで死亡するため、長寿は雌に限られます。
ジョロウグモの寿命が短いのは、成虫となってから繁殖活動を行い、次の世代を残すために、自らの命を犠牲にするためです。しかし、上記のように、中には長寿種も存在することが分かります。
ジョロウグモの寿命は、種類や環境などによって大きく異なるため、それぞれについて詳しく研究が進められることが望まれます。