オウギワシは、全長約2mにも達する世界最大の猛禽類です。
鳥やサル、大型の哺乳類なども捕食することから最強の猛禽類とも言われています。
しかし、このオウギワシにもジャガーなどの天敵がいるため、最強説が覆される事実について解説していきます。
オウギワシが最強と呼ばれる理由【飛行速度や握力】
オウギワシが最強と呼ばれる理由には、
ポイント
・握力
・飛行速度
・爪
などがあり、他の猛禽類と比較をしても桁外れです。
【捕食シーン】
まず、とくに大きな特徴ともいえる握力ですが、その数値は約150kgと人間の2倍もあります。
また、鉤爪による衝撃力は約1800ジュールもあり、アサルトライフルの銃弾約2000ジュールに相当するとも言われるほどです。
爪の長さは約13cmとクマに匹敵するほどです。
そして、この巨体にも関わらず、飛行速度は約80kmとオニヤンマ並の早さに匹敵します。
しかし、この握力や飛行速度、爪の鋭さを兼ね備えるオウギワシにも天敵はいます。
オウギワシの天敵について
オウギワシは、サルやナマケモノ、鳥、大型の哺乳類まで捕食するため最強だと言われています。
しかし、意外にも天敵には以下の生き物が含まれます。
オウギワシの天敵
・ジャガー
・オセロット
・人間
海外でも「オウギワシの成鳥に天敵はいない」との意見がほとんどです。
しかし、実際にはジャガーに襲われる可能性はあると聞きます。
また、幼鳥のオウギワシは、ジャガーの他にもオセロットなどの肉食動物に襲われるケースもあります。
いくら大型の猛禽類といえど、ジャガーに狙われたら無事では済みません。
とはいえ、オウギワシにとって最大の天敵は、ジャガーでもオセロットでもなく「人間」です。
その影響は、オウギワシを絶滅危惧種に指定する問題にまで影響していました。
オウギワシの生息数が減少している原因
オウギワシが絶滅危惧種に指定されるほど、生息数が減少した理由は、主に密漁や生息地の破壊です。
密漁
オウギワシは、密漁により個体数を大幅に減らしました。
現在は、パナマの国鳥に認定されています。
そのため、密漁をした者には厳罰される制度が施されているため、以前に比べて密漁は減っている可能性はありますが、事実についてはまだ有益な情報が見つかっていない状況となります。
実際には、密漁者が絶えず問題になっている可能性も十分に考えられます。
生息地の破壊
密漁とは別に、「生息地の破壊」もオウギワシの個体数が減少している理由だと言えます。
1つは森林伐採により、オウギワシが巣を作るために必要な木が不足する問題です。
また、餌となる生き物が生息する環境も同時に破壊されるため、餌不足により繁殖も十分にできず、個体数を減らした可能性が考えられます。
オウギワシは2年ごとに繁殖するため、個体数が増える速度がネズミや猫に比べても大きく劣ります。
オウギワシを見られなくなる日がいつか来る可能性も否定はできません。
オウギワシの生存は天敵次第
オウギワシが個体数を増やし、生存していくためには、私たち人間次第だと言えます。
もちろん、ジャガーなどの天敵による影響もありますが、大きな問題は人間が握っていると言えます。
密漁対策はもちろん、環境保護も徹底していかなければ、オウギワシを見ることができなくなる日はそう遠くはないのかもしれません。