鳶(トンビ/トビ)の寿命は何年なのか気になりますよね。
自然下と飼育下ではどちらが長生きするのかなどの疑問について調査を行いました。
トンビは鳥の中でも寿命は長いのか、参考にご覧ください。
鳶(トンビ/トビ)の寿命は何年?
トンビの寿命については、かなり意見が分かれています。
そのため、研究データや専門家の意見でなければ信用できないガセ情報が多く出回っている可能性があります。
ガセ情報が多い
TwitterやYahoo知恵袋などでもトンビの寿命に対する質問に対し回答はされていますが、専門家が回答していないため信憑性もなく、数値もバラバラです。
実際の回答をまとめてみると、
Twitter:約10年、約70年
記事:約20~30年、約70年、約10年
Yahoo知恵袋:約10年、約6~7年
このように、かなり曖昧な回答ですよね。
基本的に個人のノウハウコレクターやひやかしで回答されている方もみえるため、信用し過ぎないようにご注意ください。
トンビの寿命は約20年の可能性が高い
文献などが見つからないため信用できそうな記事を厳選し確認してみたところ、トンビの平均寿命は「約20年」と記載されている記事が多い状況です。
※国内の詳しくまとめられた記事や海外の記事で比較
また、トンビの最高寿命からも平均寿命が30年とは考えにくいと言えます。
参考記事:鳥の寿命
参考記事:ANIMALLIFEEXPECTANCY
トンビの最高年齢は?
HAGRの記事によると、トンビの最高年齢は「24歳」と記載されています。
参考記事:HAGR
Common name:Black kite
※通称:トビ
このデータが本当だとすれば、トンビの平均寿命は約30年や約70年という回答はデマとなりますね。
最高寿命が24歳であれば平均寿命が20歳よりも低くなる可能性もあります。
また、野生下と飼育下でも平均寿命は異なる可能性が考えられます。
トンビは野生下だと死亡率は5倍?
トンビは英語で「black kite」と書きます。
同じタカ目に「アカトビ(red kite)」がいますが、このアカトビの場合はこのようなデータが報告されています。
本文:Lifespan: Average in the wild of 4 years. Adults have an 61% year-to-year survival. About half of all juveniles will survive their first year. The oldest known wild bird was almost 24 years old (ringing recovery).
翻訳:寿命。野生での平均寿命は4年。成鳥の年内生存率は61%。幼鳥の約半数は1年目を生き残る。最古の野鳥はほぼ24歳である(リンギング回復)。
参考記事:Hawk and Owl Trust
野生下では1年目に約半数が死んでしまい、生存率は野生下と飼育下では大きく異なると言えます。
そのため、トンビの平均寿命が約20年というのはあくまでも飼育下も含めた数値であり、野生下ではこのデータのように平均寿命は「約4年」の可能性も考えられます。