ツキノワグマとヒグマが対決したらどちらが勝つのか気になりますよね。
熊は食物連鎖でも頂点に君臨するほど強い動物です。
日本に生息する熊の王者はツキノワグマなのか、ヒグマなのか確認していきましょう!
【ツキノワグマVSヒグマ】対決して勝つのは?
ツキノワグマとヒグマが対決した場合、一体どちらが勝つ可能性が高いのか?
もちろん個体差も大きく関係してきますが、アンケート結果も含め可能性から考えてみましょう。
【結論】ヒグマが勝つ可能性が高い
実際に私の知人など30名にアンケートをとってみました。
その結果、ヒグマのほうが強いと予想した方は「30名」となります。
結論ですが、やはりヒグマが勝つ可能性が高いと言えます。
アンケートで「ヒグマが勝つ」と予想した方の意見は、
ポイント
・体格差を考えるとヒグマだよね
・ヒグマのほうが獰猛なイメージがある
・三毛別事件のこともあるし、ヒグマを起こらせるとヤバイ
このように、やはりサイズや獰猛さに対する意見が目立ちました。
ちなみに「三毛別事件」とは、過去に北海道で起きた国内最大級の獣害事件と言われています。
YouTubeにアンビリーバボーやダークサイドミステリーで取り上げられた動画がありますので、参考にご覧ください。
※ツキノワグマの天敵についてはこちらの記事をご覧ください。
⇒ツキノワグマに天敵はいるのか?死因から分かる弱肉強食の世界
ヒグマのほうが強い理由
ヒグマが勝つ可能性が高い理由ですが、アンケート結果で予想されたように、
ポイント
・体格差の違い
・殺傷力の違い
こちらが主な理由となります。
それぞれ根拠を確認していきましょう。
理由①体格差の違い
まず体格差の違いですが、このようにヒグマとツキノワグマの体高や体重などを比較すると明らかな差があることが分かります。
※ヒグマは国内の「エゾヒグマ」の数値となります
ヒグマ | ツキノワグマ | |
体長 | オス約190~230cm、メス約160~180cm | 約110 ~ 130cm |
体重 | オス約120~250kg、メス約150~160k(最大520kg) | オス約60 ~ 150kg メス約40 ~ 80kg |
参考記事:Wikipedia
体重で比較をすると約100kgもの違いがあります。
人間で例えると、格闘技におけるヘビー級とライト級のような違いですね。
このような差はかなり大きなハンディとなりますので、分厚い脂肪に囲われたヒグマの体をツキノワグマの爪や牙であっても簡単には引き裂けないと感じます。
理由②殺傷力の違い
ヒグマもツキノワグマも臆病で人の気配を感じる逃げる傾向にあります。
しかし、子連れのケースや逃げられない状況などでは別の個体だと勘違いするほど凶暴さが増します。
人間を獲物だと認識したヒグマやツキノワグマは、独占欲や執着心の高さによりしつこく追いかけ回します。
過去に起きた熊事件の多くは、このケースが目立ちます。
これはヒグマだけでなくツキノワグマでも同様です。
ただ、やはり過去の
このような事件の規模から考えると、ヒグマの凶暴さはツキノワグマと変わらなかったとしても、殺傷力はツキノワグマの比ではないと感じます。
ツキノワグマとヒグマが遭遇することはある?
ツキノワグマとヒグマの生息地はこちらになります。
ポイント
ツキノワグマ:北海道や九州を除く約33都道府県(2022年7月現在)
※四国や紀伊半島では個体数も少ない
ヒグマ:国内では北海道のみ
※世界では北半球に分布する
このように、ヒグマは北海道に生息地が限られ、ツキノワグマは秋田から本州まで広い地域に生息しています。
そのため、ヒグマとツキノワグマが自然下で出くわして決闘になることはありません。
情報が出回っていないことにも納得ですね。
世界で最強の熊は?
ヒグマとツキノワグマではヒグマのほうが強い可能性は高いと言えますが、世界には8種類もの熊がいます。
この中から可愛いと感じるのはジャイアントパンダですね!
飼育員さんに甘える姿が強く、凶暴なイメージもほとんどありません。
ただ、それは社会性や個体差があるため、時には凶暴さを剥き出します。
また、今回も種類別に体格差などをまとめるとこちらになります。
※ヒグマは最大の「コディアックヒグマ」の数値となります
体長 | 体重 | |
ヒグマ | オス約250cm | メス約180 - 315kg
オス約270 - 635kg(最大1089kg) |
ツキノワグマ | 約110 ~ 130cm | オス約60 ~ 150kg
メス約40 ~ 80kg |
ホッキョクグマ | オス約200~250 cm
メス約180~200 cm |
オス約340~658kg
メス約150~250 kg |
マレーグマ | 約100~140cm | 25~65kg |
アメリカグマ | オス約140~200cm
メス約120~160cm |
オス約47~409kg
メス約39~236kg |
ナマケグマ | 約140~190cm | オス約80-145kg
メス約55-90kg |
メガネグマ | 約120~200cm | オス約130-200kg
メス約35~65kg |
ジャイアントパンダ | 約120~150cm | オス約100kg
メス約90kg |
いかがでしょうか?
もちろん実際に対決してみなければ結果は分かりません。
ただ、私のイメージではホッキョクグマが最強なのではと予想していましたが、体長や体重で比較するとコディアックヒグマは最大1089kgと別格ですね!
テレビでも良く人懐っこい熊として登場したりもしますが、中には飼育していたヒグマに食べられたなんてニュースも目にします。
もちろん実際に戦わせてみなければ分からないと言う意見が正論ですが、私はこのヒグマ同士の戦いを目にしてからは、最強はヒグマだろうとずっと予想しております。
熊に遭遇しないようご注意ください
近年、北海道では札幌の市街地など身近な場所でヒグマが出没し、市民に襲いかかる事件が多発しております。
ツキノワグマはヒグマよりも小柄とはいえ、山菜やタケノコ採りの方に襲いかかり死亡させる事件は過去に何度も起きています。
ヒグマは同種の中でも体長や体重ともに最強クラスですので、必ず山に入る際は特に十分ご注意ください。
国内に限らず海外でもホッキョクグマ、ナマケグマなどの被害報告を耳にします。
ナマケグマはヒグマに比べて小柄ですが、過去に最悪の獣害事件を起こした種類です。
海外旅行でも油断は禁物です。