ダンゴムシは外殻も固く、さらに丸くなって外敵から身を守る術をもっています。
もし人間と同じサイズであれば、あの強靭な体をこじ開けることは難しいと言えます。
しかし、このダンゴムシにも天敵はたくさんいます。
実際に実験した結果、さらに駆除にも使えるのか参考にご確認ください。
ダンゴムシに天敵はいない?【身を守る術】
ダンゴムシは、外殻も固く、危険を感じると丸まって身を守ります。
この護身術はかなり有効であることも分かっており、本来天敵である捕食者からも身を守れていることが私の実験からも確認がとれています。
例えば、「ダンゴムシを食べることがあるカエル」のケースです。
カエルは異物を食べた場合、反射的に吐き出す習性があります。
我が家では、子供のヒキガエルやアマガエル、ツチガエル、シュレーゲルアオガエルなど様々なカエルを飼育しています。
子供のヒキガエルやシュレーゲルアオガエル、アマガエルなどにダンゴムシを与えてみた結果、動きに誘われて食べることはありますが、食べられて丸まったダンゴムシを異物だと判断し、吐き出す様子が頻繁に確認できています。
また、これはカエルだけに限らず、
注意
・イモリ
・ヤモリ
・カマキリ
・アリ
などの捕食者も上手く食べることができずに諦めることがあります。
反対に、丸まることをあまりしないワラジムシは、カエルにもそのまま食べられる可能性が高いと言えます。
※ワラジムシも丸まろうとする個体がいるため、吐き出されることがある
ダンゴムシがアリに襲われる際も、丸まったダンゴムシを上手く噛めずに諦めて走り去っていく様子を子供の頃によく観察していました。
とはいえ、ダンゴムシに天敵は意外とたくさんいるため、さっそく解説していきますね!
【一覧】ダンゴムシの天敵
ダンゴムシの天敵は、主に以下の生き物となります。
ダンゴムシの天敵は?
・カエル
・イモリ
・ヤモリ
・カナヘビ
・ニホントカゲ
・鳥類
・アリ
・蜘蛛
・人間
カエル
先程解説していカエルも天敵には含まれます。
大型のダンゴムシの場合、やはりカエルやカナヘビなどの捕食者も吐き出すことが多いですが、サイズの小さい子どもダンゴムシの場合、そのまま飲み込まれるケースは多いと言えます。
実際に、我が家にはシュレーゲルアオガエルとヒキガエルの子どもがいます。
試しにダンゴムシの赤ちゃんをあげてみたことがありますが、問題なく食べてくれました。
もちろん、大人のアマガエルでも丸飲みしているため、サイズによっては問題なく食べると言えます。
大型のヒキガエルの場合、ダンゴムシが丸まろうと関係なく食べ続けます。
イモリ
イモリもカエルと同様に動く生き物に反応します。
もちろん、ダンゴムシも補食対象となります。
しかし、イモリは基本的に水中で生活するため、アカムシなどを食べることがほとんどです。
カナヘビやニホントカゲ
カナヘビやニホントカゲもダンゴムシを食べます。
しかし、子どものカナヘビと大人のダンゴムシのようにサイズが合わなければ、食べられずに吐き出してしまうことも珍しくありません。
我が家のカナヘビもダンゴムシはあまり好まず、ワラジムシのほうが好んで食らいつきます。
鳥類
鳥類もダンゴムシはよく食べます。
よく地面をつついて何かを食べている鳥をよく見かけると思いますが、ダンゴムシも食べています。
放し飼いのニワトリも同様の行動をしますが、このように動くダンゴムシを食べたりもします。
アリ
丸まったダンゴムシに対し、鋭い牙をもったアリでも簡単に襲うことはできません。
しかし、丸まることができればですね!
例えば、産卵しているダンゴムシのメスは、隙間ができやすくなります。
ここをアリが狙うことで、お腹側からダンゴムシは食べられてしまいます。
メスに限らず、オスでも綺麗に丸まれない個体がいると聞きます。
このように、ダンゴムシの天敵にはアリも含まれます。
蜘蛛
蜘蛛がダンゴムシを食べるイメージは、あまりないと思います。
しかし、蜘蛛も巣にかかったダンゴムシを捕まえます。
自分と同じサイズのダンゴムシが相手でも糸を絡め、補食します。
人間
最後は人間ですね!
子供の頃、気づかないうちにダンゴムシを踏んでしまったことがあります。
同じ経験、実験的に踏んだことがある方も多いのではないでしょうか?
他にも、先ほどの動画のように蜘蛛の巣に入れてみたり、他の肉食生物に与えてみたりと、ダンゴムシの命に関わることをする方は少なくありません。
ダンゴムシにとって最も怖い天敵は、私達「人間」でしょう。
ダンゴムシの駆除に天敵を活用できる?
ダンゴムシの駆除に天敵を活用することはできないことはありませんが、天敵集めも簡単ではありませんし、大量の天敵で困るかもしれません。
最も効率的な方法は、やはり薬剤を使用する方法だと言えます。
とくに評判な駆除方法ですが、殺虫粒剤で根本から駆除すると効果的だと言われています。
|
ダンゴムシの天敵は太陽?
ダンゴムシにとって乾燥は天敵です。
太陽が照り続け、地面の水分も枯れ果ててしまえば、ダンゴムシも水分を失いカラカラになって死んでしまいます。
最も効果的な駆除方法ですよね。
我が家ではダンゴムシを飼育していますが、乾燥だけはさせないよう注意します。
近所に大量のダンゴムシがいるポイントがありましたが、雨が降らず地面が乾燥したことで、数匹見つかる程度にまで減ってしまいました。
ダンゴムシの仲間にも天敵は多い?
ダンゴムシと聞くと、やはりオカダンゴムシをイメージしますよね。
※実は外来種なんですね
しかし、ダンゴムシの仲間にはワラジムシも含まれます。
どちらもエビやカニと同じ甲殻類に分類され、等脚目(とうきゃくもく)です。
ワラジムシの天敵もダンゴムシと基本的には同じです。
そして、見た目がダンゴムシに似た生き物として有名なのは「ダイオウグソクムシ」です。
この海で生活するダイオウグソクムシも陸上で生活するダンゴムシやワラジムシと同様に等脚目に属します。
参考記事:サンシャインシティ
このダイオウグソクムシにも天敵はいると言われていますが、深海に生息しているため詳しくは判明していない状況です。
ダンゴムシにも天敵はたくさんいる
ダンゴムシは丸まるため、天敵はいなそうなイメージですよね。
しかし、カエルやイモリ、カナヘビ、鳥類、そして私達人間も天敵に含まれます。
また、ダンゴムシの仲間であるワラジムシも同様の天敵が含まれます。
むしろ、完全に丸まれないワラジムシのほうが天敵は多いです。
身を守る術をもっていても、一時的にしのぐことはできても完全に身を守ることは難しいと言えます。